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3-1:午後0時のノイズ (1)

「ん、んぅっ……佐藤、くん……っ」 「っは、ぁ……なんですか?」 「も、我慢できない……っ」 「何が?」 「さ……さわって」 「どこをですか?」 「どこ、って……わかる、だろっ」 「ここですか?」 「……っ」 「違いますか?」 「ち、ちがっ……んあっ」 「どこがいいのか教えてください」 「そ、んなの……」 「ほら、手、貸して」 「っ……ここ、さわって」 「ここ、ですか?」 「んあぁっ、そこ、いいっ……あっ、ん」 「神崎さん……かわいい」 「あっ、ぁっ、佐藤、くんっ」 「好きです」 「あんっ、や、もっ……」 「好きです、神崎さん」 「お、俺も好きっぁ、あ、ああーー…」 「ん……んんっ!」 身体が痙攣して、右手に生暖かいものが飛び散った。 目の裏がチカチカして、呼吸が乱れる。 震えが治まると、なんともいえない疲労感が全身を襲った。 「はぁ……また、やってしまった」 ベッドから手だけ伸ばしてでティッシュの箱を探り当てる。 ドロリと絡みつく白濁を拭っていたら、早鐘のように鼓動を打っていた心臓が少しずつ落ち着いてきた。 出ていくため息の代わりにどんどん生まれてくるのは、罪悪感。 「……ごめんなさい、神崎さん」 俺は、欲望にまみれたティッシュを丸め、できるだけ遠くへ投げた。

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