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3-4:午後11時の告白 (7)
「あの、神崎さん……?」
「はぁっ……な、なに?」
「今さらそんなガッチガチに緊張しなくても……」
「し、してない!」
いや、してるし。
まぶたも、瞳も、唇も。
頭のてっぺんから足の先まで、神崎さんの全身のありとあらゆる場所が微かに震えている。
「そこまで意識されると、逆にめちゃくちゃ興奮するんですけど……」
シーツを握りしめすぎて白くなっている手を解きそっと俺の股間に導くと、ビクッと震えた。
これでもかと布を押し上げる熱の中心に恐怖の眼差しを向けてから、濡れた瞳で俺を見上げてくる。
「……変態」
「ひどいなあ」
ついこの間まで自分から咥えていたくせに。
「……んんっ」
なんだか急に楽しくなってきて、シャツの上から胸の突起を優しく摘んだ。
への口を震わせながら仰け反る神崎さんの首に、ねっとりと舌を這わせる。
「あっ……ふ、っく……っ」
溢れ出そうな声を我慢しているその姿も、また俺を興奮させる。
自分のそれが硬くなるのを意識しながら、今度は直に胸元を弄んだ。
「あっ、やめっ……あ、ぁっ……」
シャツをめくってそこに口付けると、神崎さんがまたいやいやと首を振る。
……あ。
この仕草、けっこう好きかも。
そんなことを考えながら、舌でチロチロとからかう。
時折指で転がしながら、もう片方の手を下に伸ばした。
「んっ……んんっ……!」
少しずつその存在を主張しつつあるそれを、やんわりと握り込む。
ビクビクと身体を揺らしながら、それでも神崎さんは声を聞かせてくれない。
わかっていたはけれど、なかなかしぶとい。
「神崎さん、腰、あげてください」
「え、なんでっ……?」
「ジーンズ、脱がせたい」
「い、やだっ」
「しょうがないなあ……」
「あっ、ちょっ……!」
抵抗される前にジッパーを下ろしそのまま引っ張ると、あっさりと脱げた。
ずっしりと重いそれを床に投げ捨てる。
紺色のボクサーの真ん中がこんもりと膨らんでいる。
まだ薄い布に隔たれてはいるけれど、初めて見るそこから目が離せない。
触りたい。
今すぐ。
けれど、俺の手が触れる前に、神崎さんが両手で股間を隠した。
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