134 / 492
3-4:午後11時の告白 (8)
「み、見るな……!」
なんてことするんだ、この人は。
「別にいいですけど、むしろ逆効果ですよ」
「えっ……?」
「その格好、興奮します」
ずっと好きだった人が、自分の下にいる。
顔は真っ赤で、シャツはめくれていて、素足で、しかも、勃ったそれを震える手で隠している。
そんなの、興奮しないわけがない。
「なっ、へ、へんたっ……んあっ!」
強引に手を押しのけてそれを握ると、神崎さんがいやいやをする。
まあ、それも逆効果なんだけれど。
「っ……んっ、ふっ……」
指を噛み締めて必死に声を抑える神崎さんをチラリと見てから、一気にボクサーを下ろした。
「あっ……!」
勃ちきったそれが、ぷるんと飛び出してくる。
どうしよう。
かわいい。
男のこれを見てかわいいなんて思う日が来るなんて思わなかった。
急に冷気にさらされて震えているところなんか、たまらない。
今すぐにでも口に含んで一気にイかせてやりたくなる。
なによりも。
俺にそこを見られながら必死に耐えている神崎さんが、どうしようもなくかわいい。
「んっ……んんっ……」
そっと握ってゆっくりと上下すると、神崎さんの腹筋が強張った。
ぎゅっと目を瞑って、両手で口元を押さえている。
「神崎さん、声、聞きたい」
「あっ……っや……ぁっ……」
口元を覆う手を強引に引き剥がすと、吐息と一緒に嬌声がこぼれてくる。
「あっ……あ、あっ……!」
いつか俺がそうされたように先端を指で弄ると、声が大きくなった。
「神崎さん……かわいい」
しなった身体を抱きしめながらキスを落とすと、触れ合った頬がなにかで湿った。
ともだちにシェアしよう!