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閑話:午前0時のインビテーション (1)

やってしまった。 やられてしまった。 こんなはずじゃ、なかったのに。 でも。 なんでだろう。 ものすごくーー嬉しい。 頭を撫でてくれる佐藤くんの手が、気持ちいい。 身体は疲れているのに、頭の中はスッキリしている。 心地いい。 本当はずっと、こうしたかった。 佐藤くんの手で、俺を触ってほしかった。 だからーー 「あの、理人さん」 「ん……?」 「パンツ、履きませんか?」 「えっ……あっ!」 「はい、どうぞ」 「……ありがとう」 差し出されたボクサーを受け取って、急いで両足を通す。 脱がされたままだったことも忘れるくらい動揺してしまっていたのか。 チラリと視線を上げると、佐藤くんが、おもしろそうに俺を見ていた。 ……よかった。 いつもの佐藤くんだ。

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