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閑話:午前0時のインビテーション (3)

窮屈そうなズボンの前を開けて、それを取り出す。 冷えた外気にさらされて震えるそれを、一気に頬張った。 「んっ……」 佐藤くんのは大きい。 興奮するとすごく硬くなるし、口の中がいっぱいになる。 これで中をかき混ぜられたら、もう、たまんないだろ、う、な……って。 またかよ……。 今すぐ黙れよ俺の煩悩……ッ! 「……っ」 ……あー。 声を押し殺そうとして顔をしかめる佐藤くんも最高に……イイ。 そんな佐藤くんがもっと見たくて、四つん這いになって深くまで口に含む。 すると、ドクンと脈打つように、佐藤くんのそれがまた大きくなった。 「っ……理人さん」 「ふぁ……?」 「腰、揺れてる」 「……ふぇ?」 視線を上げると、佐藤くんがごくりと喉を鳴らした。 「エロすぎでしょ……そのカッコ」 「んんっ!?」 佐藤くんのたくましい指が、いきなりボクサーに入り込んできて、俺を握りこむ。 絶妙な角度でゆっくりと撫でつけられて、高い声が出た。 「やっ、ちょ、やめ……あっ」 「やめません」 「俺っ……さっき、イッたばっかり……っ」 「こんなになってるんだし、もう一回くらいイケるでしょう?」 「んっ……んあぁっ……」 なんだ? 今日の佐藤くんは、やっぱりいつもと違う気がする。 昨日までは、どこか遠慮がちで、何か言いたげな()でこっちを見てくるくせに何も言わなくて、俺が止めたらすぐに手を離していた。 でも、なんだか今夜はものすごく強引だ。 しかもそんな強引な佐藤くんに俺はかなりトキメいているらしーーうわっ!? 「ちょっ……!?」 佐藤くんの手から与えられる刺激に耐えていたら、急に身体が浮いた。 そのまま佐藤くんの上に乗せられて、足をまたがされる。 向かい合わせになると、佐藤くんが楽しそうに俺を下から覗き込んだ。 な、なんだよ、くそ。 やっぱりムカつく! ひょいっと抱えやがって。 「せっかくだから一緒に気持ちよくなりましょう」 「は……?」 「手、貸してください」 「手……?」 導かれるように左手を差し出すと、強い力で引っ張られ、あっという間にそこに導かれた。 「あっ……!」 唐突な刺激に、身体が揺れる。 佐藤くんが、俺の左手に自分の右手をそっと重ねた。

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