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4ー4:午後10時のハッピーバースデー (10)
「んぁっ……ちょ、ちょちょ、ちょっと、理人さんっ」
「佐藤くんは何もするなよ」
「そ、そんなこと言われても……あっ!?」
「んっ……!」
握ったままの俺を理人さんが自分の蕾に当てがい、ゆっくりと体重をかけた。
トロトロに柔らかくなっているはずなのに、異物を押し返そうと頑なな入り口が俺の侵入を拒んでくる。
身体の緊張をほぐすように、理人さんが深い息を吐いた。
すると、押し付けられていた圧が和らぎ、ずぶ、と先端が飲み込まれる。
「んあっ、あ……っ」
理人さんが甘い声を漏らし、ギュッと目を瞑った。
なにかをやり過ごすように、浅い呼吸を繰り返している。
俺は、理人さんの震える腰を両手で支えながら、わけがわからなかった。
「は、入って……さ、先っぽが、入ってる……!」
「う、るさい。黙ってろ……っ」
理人さんが息を整えようともせず、また少しずつ腰を下ろしていく。
「あっ……ん、っくぅ……」
うわ。
「ふっ……あっ、あぁっ……」
うわあ。
「んっ、んん……ああっ」
うわあうわあうわあうわあ。
なんだこれは。
なんだこれは!?
かわいい。
せまい。
あったかい。
かわいい。
きつい。
かわいい。
エロい。
なんだこれ!
なんなんだこれ!?
わけがわからない!
「いっ、て……はいら、ない……っ」
うわ。
うわあ。
あつい。
きつい。
せまい。
すごい。
やばい。
「あっ……っく……んんっ!」
きもちいい……!
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