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第10話

******** んあーー…… はぁ……良かった。いつもの朝だ…… やっぱり夢だったか。 最近疲れてンのかな俺?勉強のし過ぎかな? かなりリアルな夢だったから、朝なのに既に疲れてる。 頭を振りくしゃくしゃと頭を掻きながら、二階から一階へ下り、顔を洗うため洗面所へ向かった。 「あ、才~起きた?」 「んーーーおはよう……」 「おはようー!才ちょっとこっち来てー!ルースさんがお待ちよー」 …… …… …………は? 光の速さでリビングへ向かうと、ななななんと! うちの母親と、夢に出てきたルースという男が優雅にお茶を飲んでいるではないか!! そして?その傍らで、父さんがのんびりと朝食を食べている…… 妙な光景…… 「ななな……」 「これはこれは才様、おはようございます。今しがたご両親様にお話をさせて頂いたところでございます。いやはや、大変理解あるご両親様ですね。さすがでございます」 「は、話!?」 「はい!我が主と才様の今後のことについて!などなどです」 「なーんか聞けば聞くほど面白くてさ、気がついたらあっという間にこんな時間。才のご飯ちょっと待ってね。ルースさんごめんなさいね!地球の朝は忙しいのよー!」 「お忙しい時間に大変失礼致しました。また都合の良い時にお迎えに参ります。このお茶大変に美味しかったです」 「珈琲ね、コーヒー。せっかく来てくださったのに時間がなくてごめんなさいね。才には私から詳しく説明しておきますから」 「ありがとうございます」 …… ??? え え なんなんだ?なんで母さんとルースが固い握手を交わしているんだ?母さんスゲー笑顔だけど…… 優雅に挨拶を済ませたルースはいそいそと二階に消えて行った。 うおーい! 何故!二階……!

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