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第32話

「マリーがなかなか帰って来ないから寝室じゃなくて、さっきの部屋でずっと待ってたんだよ」 「そうか」 「ルースに風呂入って下さいって言われて入ったんだけどさぁ、まさかこんな格好させられるなんて思ってなかったんだ」 「……」 マリーに抱っこされたまま寝室へと帰ってきた。 この部屋はじめてマリーと会った場所だし、寝てしまったのもあったりでここに来るとちょっと安心する自分がいる。 「マリー有難う。俺もう自分で歩けるから」 そう呟いてみたけれど、マリーは俺を抱きかかえたままベッドへと運んでくれた。 そこでおろしてくれる……と思いきやマリーがベッドに腰かけ、俺はそのままマリーの膝の上に座る形となってしまった。 「あ、あの?」 するりと身体を包んでいたローブが外され、マリーが俺のおかしな格好を眉間に皺を寄せながらじっと見つめている。 ……は、恥ずい…… 結構恥ずい…… 笑ってくれ!ネタにしてくれて結構だぜ! 「スゲー格好させられたものだな」 「で!ですよね!俺もそう思う!早くちゃんとした服に」 「乳首見えてんじゃん……」 「あー!そうなんだよそう!」 マリーの手が俺の胸に触れ、薄い生地の上から乳首の場所を探り当てる。 少し透けてるから乳首はよく見ると確認することができるのだ。 やっぱりシースルーは恥ずかしいなぁと思いつつふとおかしなことに気がついた。 マリーの手がまだ俺の胸に触れている……けどなんだ? お、主に乳首を指先で…… 「えーと、あのっ?マリー」 「……」 「あの……ちょっと」 指先を使い俺の胸の先をゆっくりと撫でてくるから何だか恥ずかしいんだけど、どうしたらいいんだ? …… 「マ、マリーちょっと……」 「……」 「ちょっとやめて……」 少し微笑むマリーの顔が妙に色っぽくみえる。 「尖ってきた……」 え!! 胸元を見ると確かに乳首は刺激されてツンと尖っていて、何だか気持ちがソワソワしてきてしまう。 「あの……あの……!」 「可愛いな」

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