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第39話

「あはは!才様が女の子になってしまうことはございません。胸が大きくなるとかチンチンがなくなってしまうこともごさいませんよ。なんとも面白いことを考えられますね~才様は」 「……だって。あんなこと言われたらさ、てっきり身体が女にでもなっちゃうのかと思うじゃん」 会食を終えて部屋へ戻る途中、たまらずルースに聞いてみた。 メチャクチャ笑われた。 王妃には愚問と言われてしまったので、それ以上の質問がしづらくなってしまったのだ。 ルースは俺のボディーガード的な感じで部屋を移動する時は必ず同行していた。 王族だけのプライベートなこの建物の中は安全らしく比較的自由に動けるものの、それでも何かあったらと心配され一人での行動はしないようにと言われている。 誰かに会うことなんてほとんどないけど…… 長くて美しい通路を並んで歩きながら、ルースがこの世界の色々なことを教えてくれた。緑豊かで幻想的な場所の話とか、不思議な生き物や美しい植物など。魔法使いもいるらしい。 聞けば聞くほどゲームみたいなファンタジーの世界を連想してしまう。 凄い世界があるんだなぁ。 「かなり特殊らしいのでわたくしも詳しくはわかりかねますが、セックスにより受精が可能な身体になるとか?少なくとも体内に変化はあるようですよ」 にっこりと微笑むルースは嬉しそうに色々話してくれるけど、内容が恥ずかしくてついていけなかった。 セックスがなんだとかあそことかお尻がどうとか、ちょっと縁が無さすぎて……!! 俺っ……今まで彼女がいたことないし…… そ、そういう経験ないしっ! あ、決してそういう行為に興味がないわけじゃないけど!今までご縁がなかったし!! でもやっぱり恥ずかしくて聞いてられなかった。 自分から聞いたのに情けない。 簡単に説明すると、マリーと交わることによって俺の身体がどうにかなって、子どもが産めるようになるらしい…… ま、交わるって言葉自体……恥ずかしいーーー!! うーーーーーーん本当にそうなのかなぁ?

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