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第52話

******** 知りたいけど、会いたいけどマリーは俺のことなんてもう顔も見たくないはず。 ……思い切り嫌われたと思う。 結局運命の相手とか言われても、こうなったら仕方がない。 縁がなかったってことだよなぁ。 だってマリーの自室での自分のしたこと、客観的にみたらそりゃ勘違いされて当然だ。 自分の部屋のソファーで、俺が上半身裸で男の上に馬乗りになってるんだもの…… ぶちギレて、嫌われて当然だよな。 …… ……あんな姿見られてしまって。 恥ずかしいし……最低だぁ……… 完全に誤解だし誤解だけど謝りたい。 「あーーーーーー!」 扉は俺には開けられないからマリーに会いたくても会えない。 ルースもいつ来るかわからないし…… それに少し怖いんだ。 ……あの血…… ヴァーノンさんの血がマリーの身体についていた。 あの光景はかなり衝撃的で、脳裏に焼きついて離れない。 もしかしたら自分もああなるんじゃ……そう思うと震えてしまう。 だけど……ルースが言ってた。 マリーを信じてあげてって…… ……怖いけど、マリーのことは嫌いになれない。だってあんなに綺麗なんだもの。 綺麗って……理由が不純かな? だけどあんな素敵なキラキラした瞳初めて見たし。 あんな綺麗な瞳の人に悪い人はいないって思った。 初めてマリーを見た時、俺は見とれていたんだ。 透き通るような綺麗な瞳に髪に…… 「会いたいなぁ……」 会いたい。 マリーと沢山話がしたい。 まずは謝ってから、大事なことからどうでもいいことまでいっぱいいっぱい。 スマホがあればいいけど、向こうは持ってないしなぁ…… あ、でもスマホじゃなくて直接会って話したい。 それでマリーの髪に触ってじゃれたいなぁ~ 引っ張ってみたらマリーはどんな顔するかな。 はは…… はは…… 「……」 あぁ…… こんなにもマリーに会いたいって思うなんておかしいだろ。 迷惑だよね…… ごめん、マリー。

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