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第59話

「……ン」 なんだ……これ……っ! ぬるって…… えっと……っ! 考えたいのに頭がどうにかなってしまったのか、まともな考えができない。 ぬるぬるする…… マリーの舌が口の中に入ってきたと思ったら、ゆっくりゆっくりと口内をかき回してくる。 くちゅくちゅとやらしい水音が聞こえて恥ずかしいけど、身体がふわふわして来て抵抗することもできないのだ。 「は……ぅ……」 「才……その顔……いい……もしかしてこういうキスはじめて?」 「……うん……」 こういう……って言うか、キス自体が初めてなんだけど……前に一度された軽いキスがファーストキスですよ! 「そうか……気持ちいい?」 「う、うん……」 ってマリーの声が、唇が濡れて色っぽくてヤバい。 「じゃぁ、もう少ししよう。もっと気持ち良くなる」 唇が触れ合いそうな至近距離から囁かれたら、嫌とは言えない。 ……っていうかどうしよう…… 嫌だけど……嫌じゃない。 これって何。 「……ん……っふ」 泡まみれで二人全裸でキスをする。 危険信号が鳴り響いているのに、拒むことができない。 キスは優しく時間をかけて舌を絡めていく。 マリーの指が俺の頬を撫で、耳に触れ髪をすく。 ぞくりとして身体が震えると、マリーの唇がゆっくりと離れた。 「……身体が冷えるよな。湯に浸かろう」 震えた理由はわからないけど、確かに身体が冷えた気はするので湯船に入るために立ち上がろうとしたその時。 え……嘘。 マリーの下半身が視界にはいり、その変化に驚いてしまった。 立派に勃っていて、しっかりと興奮しているのがわかって頭が真っ白になってしまった。 露骨に動揺してしまった俺の顔はきっと真っ赤になっているだろう。 「……才」 「え!あ!いやっあの!」 「才が興奮してくれて、嬉しい」 そう言われて抱きしめられる。 …… は? ちょっと待って……落ち着け俺。 もしかして? まさかまさかの? マリーのあれに動揺してしまい、自分の下半身の変化に気がつかなかった。 しっかりと硬く変化したそれは隠しようがなく、マリーの太ももに押し付けてしまっていた。 !!!!!! イヤーーーー!!!!!

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