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第78話

庭園から抱っこされて、寝室へ…… もう抱っこされるのに慣れた自分がいます。 身体は火照り恥ずかしいけどやっぱり欲しくて仕方がない。 マリーに抱いて欲しいし、いっぱい触って欲しい…… で、で、 挿れて欲しい……そして沢山突いて欲しい…… うわあぁぁ!!! そんなことを俺は思ってしまうんだ。 マリーのやらしい腰使いを思い出すと更に身体が熱くなる。 だだだ! 駄目だ駄目だ!! 思い出しちゃ駄目!! なんでこんな身体になってしまったのか!恥ずかしくて家族には絶対言えない! 「……ずっと才がこうならいいんだけど」 「だ、駄目だろ!こんなの!」 「全然いいよ。俺セックス好きだし?」 「……」 「勿論、才限定……心配いらない」 「!心配なんてしてな……っ」 「今一瞬顔が曇った……でも才からの嫉妬も嬉しいな」 ベッドへおろされて、優しくキスを交わす。 スルスルと衣服を脱がされ、俺の膝に唇を這わしゆっくり足先へ…… 唇が触れるだけで、身体がびくびくと震え鼓動が早まる。 毎回死にそうだよ…… マリーは最近、跪いて俺の足にキスをする。 いつもするから疑問で聞いてみたことがあった。 「マ、マリー……」 「……」 「いつも余裕なくてごめん……俺……」 「余裕がないのはこっちだ。痛いときはちゃんと言って」 「大丈夫……乱暴でも全部気持ちいいから」 「っ……そう言うこと……言うから……わざと煽ってるだろ」 「へへ」 チュ…… 初めに足先にキスをするのは、自己暗示の意味があるらしい。 冷静に……自分を落ち着かせる為だって…… それって俺の身体のことを考えてくれているってことだし、マリーも興奮してくれてるってことだから凄く嬉しかった。 押し倒され、覆い被さるマリーの長い髪がサラサラと俺の頬や肩に流れ落ちてくる。 それに触れながらマリーの頬や耳を撫でると、愛しさで胸がいっぱいになる。 好きが溢れて止まらない。 欲しくてたまらない。 トクン……トクン…… 愛し合えば子どもができるのは当たり前のことで自然なんだろうなぁ。 きっとマリーに似た綺麗で可愛い子が生まれてくるだろうとか、そんな未来のことを考えてみたりする。 「……なんかマリーが欲しくてたまらないから、いっぱい子どもできそうだなぁ」 「……」 「頑張ってね。パパ」 「!!っ!」 するとうっとりと見つめていた、いとしい旦那様の顔が頬を染めた。 か、可愛い…… 俺が選択した未来はきっと大変だ。 まさかの異世界。 まさかの王子様。 しかもそこに嫁に行くことになるなんて、本当あり得ない。 これから大変なことだってきっとある…… だけど不思議と受け入れてしまった自分だけど、間違えていないと思う。 目の前に大好きなマリーがいる。 この人を選んだ。 選んだのは俺だ。 もうそれだけで十分だと思った。 「マリー大好き。ご、ごめん……いっぱいシテ?」 「……満足するまでいくらでも」 「あは……」 「……」 それから先は唇で塞がれてしまい、お喋りは中断。 二人だけの甘い甘い時間が流れる。 …… えーと……本当に結構な濃度のあまーい時間が流れます…… すみません!すみません! また、次回お会いする時にはこの俺のはしたない発作も治まっているかと思います。 絶対治しますから! その時またみなさんに会えますように! 「闇夜の訪問者」 終わり

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