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第85話 番外編 婚約中7
マリー
「なんかもう……っン……ふ」
指で顎をすくい上げて喋っている才の口を塞いだ。キスをするだけで体温が上がる。
しっかり抱きしめながら身体を落ち着かせるように背中をさすり、腰から下へと撫でていく。
既に才の下半身は出来上がっているのか硬く、治まる気配はない。
「……ずっとこのまま我慢してたのか?俺のが欲しくてたまらなかった?」
「んは……っもう……どうしたらいいのか分からなくて……だってこんな……っ」
「うん」
「でも!はや……早く!欲しくて!マリーのああアレが欲しいっ!えーん!ごめん俺って最低ー!!本当最低ー!!」
混乱しながらも欲望に勝てず、赤面しながらぶっわっと泣き出す才が、世界一可愛いと思った。
こんな可愛い奴見たことない!
抱きながら着ているものを剥ぎ、才の尻の割れ目に触れてみる。
……やばいくらい濡れてヒクついている。
かなり前から受け入れ体制は出来ていて、柔らかくほぐす必要もないくらいだ。
直ぐに服を脱ぎ、自分の熱く硬くなったモノをうつ伏せにさせた才の尻の敏感な部分にあてがう。
「ひゃ……ここで……あぁ……っ!」
「すげーすんなり入るな。しかも濡れまくってて……ヤバ……」
「あ……あぁっ!……すごい……あぁっ」
「……こっちだって……才……っ」
挿入するとねっとりと絡みついてくる内部の壁が恐ろしいほど気持ちが良くて、確実に直ぐにイッてしまう!
細い腰を掴み何度か出し入れしただけで簡単に達してしまった。
「ああぁ!……はぁ……はぁ……あったかい……よ」
うっとりするような口調で呟いた才も射精したようだったが、まだまだ萎える気配はなかった。
放心状態の才を抱き上げ、広い寝室の窓際から移動しベッドへと才を寝かせる。
「まだまだ欲しい?昨日もあんなにしたのに、才は欲張りだな」
「う、うん……まだ熱いし治まらない……マリーごめんね」
「謝まるな。こんなエッチな才は嬉しいよ。身体が子を欲しがっている証拠だ」
才の頬を撫で髪をすきながら愛おしさが込み上げてくるのを感じた。
こんな感情が自分にあったなんて知らなかった。毎日その感情に戸惑いながらも幸福を感じずにはいられない。
目の前にいる無力で非力な我が花嫁はまだ泣きながら羞恥心と戦っているようだ。もう何度も交わっているのに、未だに慣れないところが可愛らしい。
落ちてくる鬱陶しい長い前髪を掻きあげながら、ゆっくりと才にキスをした。
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