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第86話 番外編 婚約中8
ああぁ……
もう、しんどい……本当にしんどい……
ここ数日を思い返してみても、穴があったら入りたいくらい恥ずかしいことを俺はしていた。
今まで生きて生きたこの人生、といっても17年くらいだけど、最高恥ずかしいことになっている。
それははっきり言って、超ヤリたくてたまらない状態になっていることだ!もう頭吹っ飛びそうなくらいしたい!
俺ってそんなキャラじゃないのに、なんでだよーー!!
そう思うのに理性よりも本能が圧倒的に強くてマリーにおねだりしないといられない。だけど待て?俺達は運命の相手で婚約したばかりのピカピカラブラブカップルだ。まだお互いに知らないことだらけのはずなのに、俺はそんなことはどうでもいいとばかりに毎日セックスをおねだりしている。
最低!信じられない!と自分を罵倒しつつもこれには逆らうことができなくて、発作が起きると他のことが手につかずソワソワ(ムラムラ)している。
あっちに行ってあわあわ……
こっちに行ってはわはわ……
だー!ちきしょー!マリーとしたい!!
したい!!!!
……
もう!世のカップルは子供が欲しい時って皆こうなの?
こんなにさかるの?
不純過ぎないか!?
「あ、ああぁん……きも……きもち……い」
「ここ?ここが気持ちいい?」
「ひゃ……っ!あ……ああっ!……そこぉっ!スキィ!」
……もう俺も喘いでるし!
恥ずいわーー!!
でもこんなに!こんなに気持ちいいものなのかっ!?って思ったけど、限度ってものがあると思う!俺の身体壊れちゃうよー!
「才の精液もいっぱいでたな。俺のと混ざって……ベタベタだ」
「……ひゃぁん……撫でないでぇ……」
わざとか否か耳元で色っぽく囁きながら、俺の半勃ちした陰茎を愛おしそうに撫でるから腰がひくつく。
向き合い繋がったままの状態でマリーの太腿に乗っかり抱きしめ合っていた。もう何度目になるのか、体力は限界に近い状態だ。
しっとりとしたマリーの肌はずっと触れていたいほど滑らかで、逞しい胸に寄りかかっているとそれだけで胸がいっぱいになる。
「才の声は腰にくるな。抑えないでもっと沢山声出していいのに」
「またそんなこと言って……これ以上あんな変な声出したら、俺もう男の子じゃなくなっちゃう。ひぁ……もう疲れたぁ……マリーのここ……凄く……気持ちいい……」
そう呟きながら額をマリーの胸に押し当て、スリスリと擦り付ける。
トクン……
トクン……
力が……抜ける……
マリーの力強い鼓動を聞きながら、疲れ切った俺は心地好く意識を手放したのだ。
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