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他の生徒が傍らを通り過ぎていく中、踊り場で立ち止まった冬森が振り返れば頭上でにんまり笑う夏川の姿があった。 ここ最近まで村雨先生や中年リーマンといった年上セフレとの秘密の逢瀬を優先し、久しぶりに目の当たりにする、教室もフロアも違う友達に冬森はちょっと動揺した。 「いっしょ帰ろ、冬森」 「あ」 「あ!」 「えっ?」 明るめハニーベージュ色の髪を靡かせてダッシュで階段を降りてきた、緩んだネクタイにベスト姿の夏川は硬直している冬森の真ん前へ到着すると。 上から下までじろじろ見回し、最後に顔をじーーっと覗き込んできた。 「……なンだよ」 「冬森、なんかかわいくなってるー」 「はぁ?」 「なんかあったー?」 そうだな、言わなきゃな。 つぅか一番目にダチのこいつに言うべきだったわ。 俺、まじ、くそあほだな。 「夏川、ちょっといーか?」 特別教室が隣り合う二号館三階の男子トイレ。 「んぐーーー……っんんんん!!」 「あははー、ほんっと冬森って尿道攻められんの好きだよねー」 個室の洋式トイレ、閉ざされた蓋上に座る冬森のペニスはついさっきまで夏川に熱心にフェラされて否応なしに射精し、それでも吸って吸って吸いまくられて、再び勃起していて。 「夏川、ぁ……っ」 「ほんっと、かわいー、冬森」 どっから調達してきたのか、尿道バイブがIN状態、だった。 『本命できたから。もう誰ともシねぇから。お前ともシねぇ』 『んー、禁欲はんたーいって言ったら?』 『……』 『やだなー、沈黙しないでよ、冬森らしくなーい、くそしね、くそ夏川って罵倒すればいーのに』 『……そこまで俺ひどくねぇだろ』 『どーだか。じゃーさ、最後のお願い、きいてくれる?』 『……お願い?』 最後のお願い=尿道プレイ。 ステンレス製のひんやり冷たいスリムなバイブレーター。 ぼこぼこビーズ形状部が尿道口からにゅぷにゅぷ挿入されて。 せまーいキツキツ尿道を拡張しつつ、奥までにゅっぷし捻じ込まれて。 先端部に内臓されたマイクロモーターが小刻みな弱バイブを生み出し中で。 ヴーヴーヴーヴーヴーヴーヴー 「んぐぅぅぅぅんぅッ!!」 声がでかいからと自前のネクタイで猿轡されている冬森、もどかしげに何度も両足を開いたり閉じたり、必死になって尿道攻めに耐えていた。 「やっぱ、尿道攻めされてる冬森、きゃわいい♪」 死に物狂いで必死こく友達に夏川は至近距離からとろんと見惚れていた。 以前、お遊びのつもりでお菓子のポッキーを冬森の尿道に突っ込んだことがあった。 悶絶拡張に恥もプライドもかなぐり捨てて悔しげに泣き喚く褐色男子の様が忘れられず、夏川は、尿道グッズを密かに購入していたのだ。 「んーーーっ……んっんっ……」 「……やっぱ挿入()れたいなぁ」 「んんんんっっ!?」 『尿道までならいーけどケツは駄目だぞ』 『今さら? ビッチ穴のくせに?』 『うるせぇ』

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