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8-パラレル番外編-冬森がショタ化したゾ

冬森がちっちゃくなってしまった。 もちろん彼らが見逃すはずがなかった。 「冬森君、困った生徒だね、いきなりこんなに可愛くなってしまうなんて」 「うわーーーーーー!!」 担任村雨に小脇に抱えられて面接室に攫われてしまったショタ冬森。 嫌がるショタ冬森のだぼだぼ制服を脱がしてみれば、さらさら手触りのつるすべ褐色生肌が現れて、村雨は笑顔が止まらなくなった。 「高校生のときより綺麗な肌だね」 「やめッッ! やめろってばぁッ! このクソ教師!」 テーブル上に押し倒された冬森は涙目しかめっ面で抵抗した。 さも生意気そうな目にうるうる潤まれると嗜虐心が泉のように滾々と湧き出てくる。 思わず舌なめずりしたくなる。 「ちっちゃな冬森君はとても美味しそうだね」 「あっばかぁっこの変態教師っっしねーーーーっ!」 「こらーーーゲス教師の分際でショタ冬森独り占めすんなーーー」 「げっ夏川っ!」 「わー冬森ぃ♪ すっごくかわい! 俺にも触らせてー!」 「うわぁぁぁぁあ」 「はぁ……本当にどこまでも困った生徒だね、冬森君は」 「も、もぉやめろよ~……ひぃ~ん……」 「泣き顔も、とっても、おいしそう」 「……く……っくそクズ教師ぃ~ッ……」 「ふふふ」 自分より上背ある二人に完全覆いかぶさられてショタ冬森はガチで泣き始めた。 「うぇっ……うぇ~ん……ッ天音ぇ~……ッ天音ッ、もがッ!?」 「あーだめだめ、前みたいに天音来ちゃうから、それ、だーめ、ね、冬森?」 冬森の口を片手で塞いで止まらない涙をおいしそうに舐めとる黒笑顔全開の夏川だったが。 ショタ冬森の呼号はちゃーんと天音の耳に届いていた。 「冬森を離せ」 美化委員眼鏡男子の天音、モップを携えて駆けつけ、どえろ生徒とゲス教師から冬森を奪還した。 「大丈夫か、冬森」 天音にすっぽり抱き抱えられた冬森は安心する腕の中で泣きじゃくった。 「うぇーん……天音ぇ……天音ぇ……」 ぶかぶかシャツ一枚とパンツ一丁という無防備な姿で天音にしがみついてくる。 すらりと伸びた生足が何だか目の毒だ、そんな気がして、天音は微妙に目線を外していた。 「冬森、とりあえずズボンを履こう」 「ふぇ」 廊下の隅っこで冬森を立たせてズボンを履かせようとした天音だったが。 すとんっ ベルトはまるで意味無し、何度挑戦してもすとんすとん足元に落ちてしまう制服ズボン。 しかも心細いのか、ぴたりと天音にしがみつき、ぎゅっとしてくるショタ冬森。 「天音ぇ」 甘えたがりな褐色ショタにいつにもまして優しくしてやる黒髪眼鏡男子。 「大丈夫だよ、冬森」 「……うん……うん」 「安心していいから」 「……うん、天音ぇ」 もっともっとぎゅっとしてきたショタ冬森。 ふわふわしたちっちゃなぬくもりを、そっと、同じくぎゅっとしてやる天音。 普段の冬森を、こんな風に、ぎゅっとしたら。 どんな感じがするんだろう……。 「すっかりできあがってるな、天音とチビ冬森」 「傍目にはらぶらぶですね」 春海と秋村は校内掲示板の影からぎゅっとし合う二人を見守っていた。 「春海もちっちゃくならないですか?」 「ならねぇよ……もしなったらどーするつもりだ、秋村」 「クスクスクスクス」 死んでもなりたくねぇ、と肝を冷やす春海なのだった。

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