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『天音って一人暮らしなのかよ?』
ファミレスでピザやらパスタやら肉料理やらを天音とはんぶんこしていた冬森は初めて知る情報にびっくりした。
『両親はシンガポールにいる。父親の海外出張に母親が同行していった』
『で、お前はアパートに? へぇ~すげ~行きて~』
『来ていい』
『え』
『今から来るか?』
「大丈夫か……?」
ちょっとだけ伸びた爪が制服シャツの下で褐色肌を優しくそっと引っ掻く。
痕にも残らない程度の戯れだ。
そんな戯れが心底くすぐったくて、むずむずして、びくびくしっぱなしの冬森は天音の肩にしがみついたままコクコク頷いた。
ペニスをしごく速度が徐々に上がってきた。
まるで射精したみたいにカウパーでびっしょり濡れそぼつ、冬森の、えろあほペニス。
「んぁ……ッくすぐ、ッたいけどッ……きもちい……ッ天音の指……きもちいーー……ッ」
『うわ、なんだこれ、家政婦でも呼んでんのかよ』
『呼ぶわけがない』
今でこそ自宅では一人部屋の冬森だが、兄が大学進学のため実家を離れるまでは弟と二人部屋だった。
その分確保された一人きりのスペースに対する憧れはなかなか強いものがあった。
『へぇ~すげ~、いーないーな』
興味深げに自分の部屋を繁々と見回す冬森を天音は見つめていた。
『ふーん、携帯は持ってねーけどノートパソコンはあるんだなー、テレビでかッ、本、多ッ。ネットで読んだりしねーの?』
『手でページを捲る本がいいんだ』
『へ~ふーん……、……』
冬森の台詞がぴたりと止まった。
抱き寄せられたかと思ったら、いきなり、キスされた。
その後はもう……無我夢中でキスしまくって……制服を脱ぐのも疎かに抱きついて、抱き返して、絡まって……。
「あ……ッい、く……ッんああぁ……ッい、っちゃ、ッう゛……!!」
天音に背中をカリカリされながらえろあほペニスを愛撫されて、冬森は、いってしまった。
ボクサーパンツの中でたっぷり粗相してしまった。
「あ……ッあーーーー……ッ」
ぎゅぅぅぅっと天音にしがみついて腹をぶるぶる波打たせ、唾液をたらーり、溢れさせる。
天音のセーターをちょっと汚してしまう。
「ふぁ……っあぅ……ぅ……っ」
「冬森」
掌で包み込んだ冬森のペニスはビクビク微痙攣し、まだ白濁雫を解放していた。
天音は思わずため息をついた。
頭の芯が熱せられて視界がどこかぼやけて見える。
まだびくついている冬森の頭に軽く頬擦りし、深呼吸した。
「……はぁ……」
天音の肩に額を押しつけていた冬森は、その上擦ったため息を聞いて、ぱちっと目を開けた。
あ。
天音、勃ってる。
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