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15-冬森が天音を攻めちゃうゾ

「ッ……ッ……ッ」 無人であるはずの視聴覚室。 暗幕に閉ざされて真っ暗な室内、よーく目を凝らせば穴ぼこだらけの防音壁そばで何やら蠢く気配が。 「あ……はぁ……ッ」 熱を孕んだ上擦った吐息。 週明けの月曜日、誰もいない視聴覚室でこっそり昼休みすけべに耽る男子高校生二人。 冬森と天音だ。 「……冬森……ッ」 壁に背中を押しつけて立っていた天音は、肌寒い暗がりで、現在自分の股間にすっぽり顔を埋めているクラスメートの名を苦しげに呼んだ。 「もう……来そうだ」 生温く湿った口内でたっぷりあたためられたペニス。 喉粘膜で先端をきゅっと挟み込まれると、ピクピク、天音の喉骨は多感に震えた。 「ん……来ひゃってひーよ、らせよ?」 床に跪いた冬森は顔の見えない天音に強請った。 舌上でビク、ビク、素直に脈打つ天音の舌触りを愉しみながら思いきり吸い上げてみせた。 「は……ッ」 天音は壁に後頭部を擦らせてヒクつく喉を反らした。 綺麗な黒髪がさらりと乱れる。 誰かに声を聞かれる心配がないこの状況でも、緩みがちな口元を片手で抑え、もう片方の手を頻りに揺れ動く冬森の頭にためらいがちに添えた。 「ッ……冬森」 今、どんな顔してんだろ、こいつ。 てか、こいつの声、えろくね? 一瞬、ひゅって、喉に息詰めたかんじ、たまんねー。 つぅかぶっちゃけ何もかもたまんね、今しゃぶりついてんのが天音のだって思うと、完食してぇくらい、エンドレスおかわり可、あーもう中毒になりそ、いや、もうなってるか、一日に一回は天音摂取しねーと禁断症状出っかも。 冬森は暗がりで塞がれた視覚の代わりに聴覚を研ぎ澄ませた。 脈打つペニスの先端を大胆に頬張ると、舌先で執拗にカリ首や尿道を攻め立てる。 その根元を規則正しくしごき立てた。 「あ……ッ……ッ……!」 「ん!」 一段とビクリと跳ねたかと思えば放埓に弾けた濃密飛沫。 白濁した苦味が口内に広がった。 「あ……ッ……ッ……はぁ」 天音は壁に後頭部をぐっと押しつけ、腰から下を震わせながら、冬森の唇内で絶頂を迎えた。 純和風まなこをしっとり濡らして、切なげに眉根を寄せ、病みつきになってしまいそうな校内エクスタシーに密かに溺れた。 「は……ぁ……」 ヤラシイ、天音は。 俺だけが知ってる。

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