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「……挿入 ったぞ、冬森」
涙の溜まった目を何度もばちばちさせ、痙攣気味な上体をやや起こし、冬森は自分の下半身に視線をやった。
尿道バイブが取っ手ぎりぎりまでえろあほペニスに突き挿さっている。
「うわ、ぁ……」
見るとけっこーぐろい。
だってしょんべんするとこに異物はいってんだぞ、やっぱこわ、こわすぎ、むりむりむりむり。
「大丈夫か?」
びくびく冬森はえろあほペニスから天音に視線を変えた。
こんなえろあほな状況でありながら眼鏡越しに真摯に自分を見つめる眼差しとぶつかって。
きゅーーーーーーん、としてしまう。
始終ドヤ顔俺様ヤリチンくんビッチちゃん男子だったくせに、きゅんきゅんきゅんきゅん、してしまう。
「あっ、どうしよっ……天音ッ、天音ぇッ」
「痛いんだろう? 抜くからな」
「抜く、な、ッスイッチ、スイッチいれでッ」
「……冬森、本当に大丈夫なのか」
何度もコクコク頷いてスイッチONを促してくる冬森に天音は従った。
緩めていた蓋をきちんと閉めてバイブレーション、開始。
ヴーヴーヴーヴーヴーヴーヴー
うわぁ、ぁぁぁぁ、ぁぁぁぁ、やばぃぃぃぃ。
尿道から血肉を伝って前立腺にモロがっつんクル弱バイブの刺激。
下半身がビリビリ痺れる。
双球まで微電流でも浴びているみたいに、ぴくぴく、ぴくぴく。
独りでに腰が揺れる。
乳首まで完勃ちする。
全身が疼く。
「ふぁッあッ天音ッ天音ぇッアッまッ、ねぇッ」
「ッ、冬森……」
「ふぎッぃッどうしよッどうじよッ天音ぇぇッッ」
あほみたいに何度も自分を呼ぶ、暴力的悶絶快楽にペニスを滅多打ちにされている冬森に、天音は覆いかぶさった。
冬森の唇を根こそぎガツガツ食べちゃうみたいなキスをした。
「んぶぅッむッんぐッふーーッふーーッ!」
尿道バイブレーションの暴力的悶絶快楽と相まって、骨まで蕩けてしまいそうな恍惚が生み落とされて。
さらに芯まで冬森を犯した。
「ふぁッ、ぁッ、ぁッ、んッむッ……んーーーー……!」
ぱねぇ尿道バイブによってどえろどあほと化した冬森、天音に全力で抱きついて自分も優しい唇をがむしゃらに貪った。
そんなどえろどあほ褐色男子のさらなる虜と化す天音。
男子高校生二人の昼下がりは性的に自堕落に過ぎていく……。
「やっぱアレ高かったからやんなきゃよかったなー」
ぽかぽか縁側で愛犬と愛猫を傍らにきなこ豆乳をちゅーちゅー中の夏川。
ご主人様の膝に前脚をぽふっと乗っけてきたポチたん、擦り寄ってきたミィちゃん。
夏川はそんな大事なおともだちに、泣きながらも、笑ってみせるのだった。
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