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36-7
「なぁ、天音、このまま……このまま来い……」
昼下がり、玄関前のキッチンですっかり出来上がった二人。
すでに着衣はズレ落ちて発情しきった下肢が外気に覗いている。
先走った雫でどちらのペニスも生温く濡れていた。
「このまま……?」
シンクに正面からもたれていた冬森は天音の問いかけにコクコク頷いた。
奥の奥がジンジン疼く不埒な褐色尻に手を添え、片方の尻たぶをぐっと持ち上げ、今にも蕩けそうな眼差しで楔を求めた。
「このまま後ろから俺に突っ込め……」
後ろから、という体位は極めて経験が少なかった。
前に学校のトイレで唐突に暴走気味に及んで冬森を困惑させた苦い思い出があり、天音は、ちょっとばっかしためらった。
「天音、早くしろって……」
「後ろからだと冬森の顔が見えない」
う。
まただ。
いちいちコッチの心臓鷲掴みにしやがって、天音の奴。
「んなもん、後でいくらでも見せてやっから……このままお前のこと欲しいんだよ……おら、見えてんだろ……? ナカまでヒクついてんの……お前の熱くて硬いヤツ、ココに欲しくて欲しくてたまんねぇの……今すぐ奥までブッ込まれてめちゃくちゃにされてぇんだよ……」
色白の頬を仄かに上気させ、天音は、欲しがる冬森により近づいた。
屹立した熱源の頂きが仮膣入口に触れる。
ぐ、と力を込め、細やかにうねるナカへ我が身を捻じ込んでいく。
冬森はぎゅっとシンクを握りしめた。
天音が自分のナカを擦る度、えろあほペニスを律儀にピクピク反応させ、緩んだ口から唾液を溢れさせた。
「あ、あ、ん、天音ぇ、すげぇ、突いて、俺の奥ぐちゃぐちゃにッ……もっと突けッ、もっと掴めッ、もっと奥抉れ……ッッ」
天音は冬森の言う通りにした。
浅く喘ぎがちに、厚い腰を思いきり掴み、隅々まで火照った熱源で仮膣を激しく突き上げた。
「ひ……ッ……イイッ……あ゛っあ゛っあ゛っ……とまんねッ、これ、ぇ……ずっといくッ、いってるッ……んおっ……いぐ、ぅっ……ぅっ……ぅっ……!!」
引き締まった褐色尻を連続する絶頂感にブルブルさせて冬森は仰け反った。
天音は切なげに眉根を寄せた。
膝立ちになって、今にも崩れ落ちそうになっている冬森の背中に密着し、汗ばむ首筋にキスしたかと思えば。
「い゛ッ、ッ、ッ、ッ、ッ、ッ!?」
噛みついた。
不意討ちの刺激を柔な急所に食らって冬森は目を見開かせた。
続いて強めに吸われ、また噛まれて、甘狂おしい戦慄に全身を容赦なく蹂躙された。
「あ゛、ぅッ、あまッ……ねッ、ッ……ッ……でッ……ッ……射精 る……ッ……ッ……!!」
過激に口づけされながら奥の奥までしっかり溺愛されて冬森は果てた。
「はッ……はぁッ、ッ、ッ……はーーー……ッはーーー……ッ……!!」
床へと滴り落ちる唾液。
本日着納めとなる制服シャツに勢いよく飛散した白濁。
火照る肌身どころか仮膣内部まで痙攣させ、冬森はこれでもかと天音を締めつけた。
「はぁ……ッ」
天音の上擦る吐息が耳たぶに触れて冬森のえろあほアナルによる締めつけは暴走を。
「ッ……冬森、千切れそう、だ……」
「お、お前がぁ……ッえろい声出すからだろッ……お前が悪ぃッ……!」
ベッドへの移動もままならずに肌寒い玄関前のキッチンスペースで冬森と天音は欲深く繋がり続けた。
「天音ぇ、もっと……お前の痕……俺にいっぱいつけて……?」
甘え口調で求めてくる冬森に天音の理性はフェードアウトしていくばかりで。
「冬森……冬森……」
飽きもせず繰り返し名前を呼ぶ天音に冬森の心身は蕩けっぱなしで。
「俺も……俺もお前に痕つける……」
熱持つ体に制服を引っ掛けたままキッチンラグが敷かれた床の上で正面を重ね合って延々と律動していた二人。
自分に覆いかぶさっていた天音をさらに抱き寄せ、冬森は、ほんのり薄紅がかった天音の首筋をガブリといった。
「ッ……痛い、冬森」
「俺だって痛かったし……んんんん……ッ」
「ッ、ッ、ッ……そこは頸動脈だ……息が止まりそうだ……」
「んっ……お前の首、うま……クセんなりそ……」
「物騒なこと言わないでくれ……」
目が合えばどちらからともなくキスをした。
鼻先へずれ落ちそうになっていた天音の眼鏡を冬森は何度もかけ直してやった。
長引く絶頂に涙腺まで緩んで冬森の目から氾濫した雫を天音は何度も拭ってやった。
明日、もう、君はいない。
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