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小ネタ-夏オマケだゾ

◆浴衣天音×甚平冬森 夏「あれ!? ねぇ冬森は!? さっきまで焼きそば食べるか、たこ焼き食べるか、アホみたいにずっと悩んでたのに!」 春「アホみたいにこの後ある花火のこと忘れて帰ったんじゃねぇの」 秋「冬森ならやりかねません」 神社で毎年開かれる納涼祭り。 後もう少しで奉納花火が打ち上げられる頃合。 「冬森、誰か来たら……」 多くの参拝客で賑わう境内から離れた鬱蒼と生い茂る木立の狭間で天音は眉根を寄せっぱなしだった。 すぐ真正面に立って頭を屈めた冬森は上目遣いに純和風まなこを見上げる。 浴衣の合わせ目を乱して身勝手に曝した乳首を、れろーり、舐め上げながら。 「誰か来たら? そんときはそんときじゃね? つーか見せつけてやる?」 「……そんなのやめてくれ」 甚平姿の冬森を軽く睨む天音。 浴衣は前日に購入したものだった。 絶対似合うからと冬森に買わされたのだ。 いつにもまして極めがちな和風モード。 乱す前から控え目に覗いていた鎖骨、露な首筋、無防備な足首。   遅れてやってきた天音の浴衣姿を一目見て発情モードに突入したえろあほ冬森は。 人目につかない茂みの奥へ連れ込んでやりたい放題なワケで。 「浴衣乳首、ウマ」 木に背中を押しつけた天音の乳首に夢中になる。 うっすら仄かに色づく突起を瞬く間にぬっるぬるのびっちゃびちゃにした。 「ン、ッ」 さらりと流れた黒髪、薄闇に溶けそうな頤。 天音の艶っぷりに冬森はゴクリと息を呑む。 「あ。これだめだわ」 「え……?」 「本番いかねぇと収まんねぇやつ」 「……それなら、もう帰ろう、冬森」 唾液でふやけそうなくらい、とろとろになった乳首から糸を引いて離れていった冬森の唇。 「待てねぇよ」 次は天音の唇に到着した。 高校生らしからぬ、えろあほ上等な熟れた舌遣いに天音は身を竦ませた。 境内のざわめき、虫の鳴き声が絶え間なく聞こえてくる中、冬森のキスに熱が増していく。 「ぷはっ……」 「ッ、は……ッなぁ、いい? いれてい? すぐ済ませっからさ?」 「……」 それもどうかと思うが。 冬森に逆らえない、結局のところ冬森に甘い天音は斜め下に視線を縫いつけて仕方なく頷いた……。 「む、向かい合って、だなんて」 「んッんッんッんッ……だって、浴衣な天音のこと見ながらシたかったし……?」 「あ……っく」 「あーーーーー……ッたまんね……ッ」 自分より背は高いが、肉付きは薄い太腿を片方持ち上げて腰を抱き寄せ、自らも天音に腰を押しつける冬森。 ぬち、ぬち、音が鳴る。 夏の夜に溶け合いそうになる不埒で素直な下半身。 「ふゆも、り……」 痛むくらい冬森の肩に指先を食い込ませて天音は微かに震えていた。 浴衣の合わせ目が乱れて骨張った肩が片方外気に零れていた。 「……エロ、天音」 「ッ……俺はえろくない、断じて」 冬森は笑った。 打ち上げられた花火を見上げる間も惜しんで目の前の眼鏡男子にどこまでもアホみたいに見惚れるのだった。 ◆浴衣天音×甚平冬森 「どした、天音……んなコーフンしちゃって……」 いつになく強引な手に引かれて騒がしい神社の境内から鬱蒼と生い茂る木立の奥へと誘われるなり。 冬森は天音に背後から抱きつかれた。 抱きつかれるなり褐色肌を求めて大胆に甚平の内側へ潜り込んできた両手。 腹や胸を頻りに撫でられて冬森は満更でもなさそうに笑ってみせる。 「甚平、んな似合ってる?」 「……似合い過ぎだ、冬森」 「お前だって浴衣似合ってんぞ、やっぱ俺が選んだので正解だったわ」 「……黒はおかしかったか」 重なり合う枝葉の狭間から月明かりが細く差し込む中、さらに大胆に動き出す天音の手。 上だけじゃなく下まで。 まさか。 真面目な天音が外でこんな破廉恥行為に出るとは夢にも思わず、ギャップ萌え〜〜〜〜、つられた冬森もどんどんどんどん発情していった。 「天音ぇ……いれて?」 「……いいのか?」 「ん、いい……すっ……げぇ欲し……今、ここで……」 えろあほ褐色男子は自ら大木に両手を突くと悩ましげに尻を突き出した。 甚平越しに双丘の狭間をなぞってみせる。 すでに硬く張り詰めつつあるペニスも共に。 「後ろから……来いよ?」 冬森のお誘いに中てられた天音は苦しげに眉根を寄せ、そして……。 「あーーッあーーーーッ」 「ッ、冬森、声が」 「は……ッ花火で聞こえねぇって……んああッ……やっばぃーーー……ッこれやべぇッッ」 剥き出しとなった褐色尻に浴衣を乱した天音の腰が深く重なる。 小刻みに立てられる抽挿音。 熱い夜気に粘ついた音色がヤラシク絡みつく。 「……俺もやばい、冬森」 常日頃ちゃんとした日本語を使う天音の砕けた物言いに冬森はビリビリ感じてしまう。 「ん、もっと……天音ぇ……」 「……冬森の、とろとろ、だ」 「ッ、ッ、ッ……あ、あ、あんっ……天音、の、きれーな手、俺のえろちんぽ、ぐちゅぐちゅして……ッ」 「……ぐちゅぐちゅされるの、きもちいい……か?」 やべぇ、ほんとやべぇ。 天音の言葉攻めとか狂う。 さもヤラシげな褐色体を弱々しげにガクガクさせて大木に縋りつく冬森に天音は限界まで密着した。 狂的に火照る尻奥に激しく激しく己の欲望を擦り当てた。 「いッいッ、いぐッ……もぉむりッ、いぐッッッッッ」 「ん……俺も……ッ」 「あ、ああああッ、んああ゛あああ゛あ゛ッッッ」 「痒い、痒すぎて死ぬ」 「ムヒを買って帰ろう、冬森」 「だな」 ボリボリ腹を掻く冬森、頬をポリポリ掻く天音。 二人の夏はまだまだこれから、だ。 end

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