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16-11 凌辱★

「汚ねえなあ。おいこら、なめてんのか?」と、乱暴に頭を揺すられる。 「っ……はぁ……はぁ……う……うぇえええ」  カミュは自分の手を口に押し込むと喉奥を刺激して、胃の中のものを全部出した。昨晩から何も食べていないため、白濁と胃液の混ざったものが零れ出て酸っぱい匂いが充満する。 「俺のマラがそんなに嫌だったみたいだな。ええ?ふざけるのもいい加減にしろよ」拳が飛んできて恐怖に身が縮むも、その手はギヨームに止められていた。 「ダラス、やめとけ。顔に痣が出来たら頭に殴られるぞ。お前……そんなに咥えるのが嫌か?おい、お前ら口はやめとけ。この調子じゃ噛みちぎられかねないぞ」5人の集団のリーダーとなっているギヨームは鼻をふんと鳴らして、線の細い少年の体を舐めまわすように見た。 「プライドだけは一人前の雌猫だな。さっきまでよがっていたくせによお。やっぱりお前にはこれが必要だな」  緑色の液体を手に滴らせ後孔の皴をなぞると、カミュは顔をゆがめて喘いだ。 「こっちの淫口は歯がないから安全だぜ。俺様が一番乗りだ」と、ギヨームは己の逸物に液体をどばどばとかけると、あっという間もなくカミュを押し倒して肛門に突き立てた。悲鳴を上げる前に奥を抉られ激しい抽送(ちゅうそう)が開始される。 「うあ……いや……ああ……いや!!」  薬の力で脱力していた後孔はペニスを難なく受け入れるも、肉壁に粘液が染み込んで体の中心から滾りだす。ギヨームの足の付け根が恥骨に当たって痛い。深く交わるたびに体の内側で薬液と愛液の混合物がたぷたぷと音を立てているのがわかった。挿入されてすぐにカミュの尻を伝ったのは、それらの液だけではない。奥部に放出されていたアレンの残滓(ざんし)が、ギヨームのえらに掻き出されてぼたぼたと流れ落ちた。精の特有の粘りを肌に感じて、カミュは顔を赤らめる。 「やっぱり、やってきた後だったか。感度が違うんだよな。清楚貞淑面してやることはやっているから驚きも糞もねえな。純情そうなマセガキが。何人の男を絆してきたんだ。ええ?俺達に抱かれる前に、中のもん全部掻き出しとけや」そう言って、ギヨームはカミュの腰を掴んで、腰の振りを速める。腕を振り回して抵抗するが、両手首を片手で抑え込まれて、もう片方は頬を挟む。 「ぐ……うぐ……ぎ……ぃや…………」 「どんな抵抗も無意味だから、やめておけ。魔枷(まかせ)のせいで手も足も出ないだろう?」  くつくつと笑いながら、頬から離した手を下腹に這わせた。絹の繻子のような肌触りに、男はほぉと感嘆のため息を漏らした。肉筒から流れ落ちた蜜を延ばすとそれはますます滑らかになり光沢を放った。まだ毛の生えておらぬ濡れた丘陵に薬液を垂らされると、それが臍に溜まり体の中心からマグマのような高温の蟠りが背筋へと押し上げられる。カミュは昂ぶりの連続に堪えきれず涙を流していた。  ギヨームはカミュの唇を貪るように吸うと、荒々しい反復の後尻穴へどくどくと精を放った。呻く少年を尻目に横暴に抜くと、開き切った出口から滝のように白濁が流れ落ちた。 「ふぅ……上物だ。モノに纏わりつく感じはまだ未熟さがあるが、十分開発されている。プライドが高すぎるのが難ありだが、粘性媚薬には敵わないみたいだな。自分から腰を振ってくるなんて恐れ入ったぜ。これなら、利用価値が無くなった後も娼館で可愛がってもらえるだろ。」 「え?売っちまうのか?」ギヨームがどいた後に、カミュの窄まりに亀頭を当てがった男が、目を丸くして聞いた。 「俺たちが飽きたらな。ははは」男たちの笑い声が、室内にこだまする。その声に頭がガンガンするのに、下の口はすでに違う男のものを咥えさせられていた。 「あ……あう……ひぃぃ……や……やめて…はげし……い」 「俺はギヨームほど優しくないからな」  パンパンと尻を打つたびに、付着した液が飛び散り淫らな喘ぎが口をつく。腹の底を抉られて痛みが走るのに、薬効で興奮が止まらない。 「あ……ああ……痛い……たすけ……ああ……アレンさ……たすけ」 「アレンだ?何言ってやがる。俺はダラスだ。助けろだなどと、その涎垂らした口でよく言えたものだな」男の指はカミュの乳首に絡みついていた。両手はすでに戒めを解かれているが、力が入らず抵抗も出来ない。これからの男達が固唾を飲んで交合を見守っているだけだ。 「アレ……ン……たすけて……いや……ああ……」 「お前の想い人だったら、可哀そうにな。お前がこんなによがっているところ見られたら、どれだけ失望するか。裏切られたと思うだろうな」 「く……僕は……そんな……ああ」  液体を追加され、カミュは体温を下げようとふうふうと荒い吐息をする。目の前がくらくらして、相手の顔さえ見えない。汚らわしい男根が彼の体を貫いていることだけは知覚できる。男がアレンだったら、どんなに良かったか。その認識すらもあやふやになっていく。 「ああ……ああ……いい。いいよお。……気持ちいい……う…うう」  瓦礫の転がる盗賊達のアジトの一室で、吐瀉物と精液の交じり合った臭いの中で、カミュは二人目の男に抱かれて陥落した。ダラスは、カミュの体を持ち上げ周りに見せつけるように、立ちながら奥部を深く突いた。虚ろな目に口元からは一筋の唾液が滴っており、(こうべ)は相手の肩に垂れ、手足はぶらぶらと相手になされるがままになっている。ずきずきと疼く内壁から、いやらしい体液が滲み出るのを感じる。  この後何人の男に抱かれるのか、一周だけでは済まないかもしれないと思うと怖気がするが、カミュはそれ以上の思考を停止していた。非力な少年は、快楽のままに体を預け、いたぶられることに甘んじるしかなかったのである。

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