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第3話

玄関に入ると雰囲気が全く変わって騒がしくなる。 クラスへ向かう途中に拓司(たくし)が偶然職員室から出てきた。 「おお、おはよう」 「あ、祐!!今日利久帰ってくるんだろ?」 「開口一番それかよ、、まあそうだけど」 「じゃあまたレポートでも書いてもらうかな」 拓司は高校でできた友達で、テコンドーを極めている。割と細身なのにテコンドーの時になればめちゃくちゃ怖いと言われるほどだ。 「あ、祐君、おはよう」 薫(かおる)が控えめに挨拶をしてくる。男子らしくない長めの髪がきゅるんとした目にかかりその顔はどことなく少女のはかなさを感じさせる。 「おう、おはよう」 「そういえばさっき生徒会の人がきてたよ」 「ああ、なんか昼にインタビューがあるみたいなこと言ってたな」 「へぇ、祐君すごいね」 「、、そんなことないって」 何にも良いところなんてない。 そう思うのは利久、お前のせいだ。

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