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檻の中の蜜月1
彰広は唇を密着させたまま、透の体を抱きかかえて対面座位になり、自身を奥深くまで埋めた。
「ん………んぅ……ふ」
深く激しいキスに透が苦しげに呻いた。
縛られたままの透の手が、いつものように彰広の髪を乱す。
………ああ、透!!
唾液の絡む卑猥な音をたてて舌を絡めあい、吐息を奪いあう。
「ん、ん……むぁッ!………ああっ!」
彰広は下肢の蠢きを再開させる。
「ヒィッ!!……ぃやあ……ああ、もぅ………は、ぁああ、あ!」
仰け反り、快楽に啜り泣く透の頭を掴み、強引に視線を合わせる。
「透。お前は誰のモノだ?」
「あ……は、ぅあ………アッ!」
「言え! 透!!」
「ヒッ!! あぁあ………あ、きひろの………」
「お前のココに入れていいのは誰だ?」
「彰広……あき、ひろだけ………ぁあ! お前だけだ……ッ」
「透………」
彰広は透の唇に口付け、唇に直接囁く。
「ん……ここも……」
ぐっと後孔を抉った。
「ここにも……お前に触れていいのは俺だけだ」
「ぁあぁ………ひぃ、あ……ぅ……」
透をベッドに降ろし、腰を蠢かし続けた。
自分の腕の下で甘く鳴き、涙を流す透を見下ろす彰広を歪んだ歓喜が満たしてゆく。
今の透は彰広がいなければ生きてはいけない。
この部屋から一歩も出さず、何も知らせず。
自分だけに脚を開き、可愛い声で鳴く。
彰広は透を愛しく大切に思う一方で、歪んだ執着心でもって支配したい感情も持っていた。
監禁して初めて抱いたあの三日間。
閉じ込めて、自分だけの雌にしてしまう。
彰広のもう一つの欲望だった。
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