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蘇生1

彰広はたまらず透をきつく抱きしめた。 まるで母親にすがりつく子供のように。 「いてくれるのか? 俺のそばに………」 「言ってるだろ。俺はどこにも行かない」 透も彰広の背を抱きしめて、その髪を撫でた。 「………いてくれ。お願いだ。俺のそばに………透」 彰広は顔を上げ、そっと透に口付けた。 その唇が少し震えていることに、彰広も透も気付いていた。 透は彰広の頭を抱き寄せ、唇を深く合わせた。いつものように彰広の髪を乱しながら、舌を絡ませあう。 透は立ち上がり、彰広の肩を押してベッドへと倒した。 「透?」 「じっとしてろ」 それから透は彰広のネクタイを解き、シャツのボタンをひとつずつ外していく。 透は彰広に口付けて、彰広の頬へと唇を滑らせる。 彰広の男らしい喉仏から鎖骨へと、柔らかなキスを落としていく。 「………透」 ベルトを外し、下肢を寛げて手を差し入れる。 男の象徴に触れられて、透彰広はハッと息を詰めた。 透は熱くなりはじめている男根を優しく愛撫する。 「ああ、透………」 戸惑いながらも、彰広は透にされるがままになっていた。 透の好きなようにされるのは初めてだったが、ひどく心地良かった。 すでに硬く立ち上がった彰広の雄を、透は根元からねっとりと舐めあげる。 彰広の大きな手が、催促するように透の頭を撫でた。促されるまま、透は口内に男根を招き入れた。 ふっくらとした透の唇で、心地良く締め付けられ、彰広は熱い息を吐いた。 透に求められているのだと感じる。 自分の方が透を求め、失うことを恐れていた。 想ってきた年月が違うのだ。彰広にはずっと透だけが特別だった。 ………でも、透は違う。 透を無理矢理に抱いて、男同士のセックスの快楽を教え込んだのだ。 この二週間、透を閉じ込めて暗い愉悦に満たされていたが、心は乾いていった。 自分の方が想いが深い。 彰広の心は昔から透だけだったのだから。 透を逃さないように何度も抱いた。深く繋がりながら、透の心が離れていくのを恐れた。 臆病なのは、俺の方だ。 「側にいる」たった一言で、彰広の心の鎧は解けてしまう。 「透………透………」 彰広は瞼を閉じて、透の愛撫に酔った。

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