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第5話
目の前には本当に女にしか見えない万里の寝顔
「あったま痛ぇ…え…?え?」
重たい体を起こすと頭痛…と腰痛?え?何で…てか…は?何で…全裸?俺も万里も…え?
「いたっ…は?」
立ち上がると後ろの孔からたらりと粘着質な何かが太ももへ伝い漏れる…
「は?…な…に…」
「せんちゃーん…?おはよぉ…どしたのぉ?」
「…万里…昨日何があった?」
「え?おぼえてないの??え?」
「…覚えてない…」
「あー…」
「…えっと…まさか…俺…お前と…やっちゃった?…」
「へへ…」
「へへ…じゃねぇよ!!!」
「せんちゃんが求めてきたんだもん!!俺が欲しいって」
「え?」
「もう!ほらぁ!」
ごそごそと自分のスマホを取り出し俺に見せる
『もうさ。いっそのこと俺と付き合っちゃう?せんちゃん』
『うん!付き合う!!万里のになる!』
『本気?』
『男に二言はない』
『抱くよ?』
『うん。抱いて。万里が欲しい』
ごそごそと衣擦れの音…自ら服を脱いでいく俺…そして万里を押し倒し脱がせる俺…
マジか…
啄むようなキスから始まり徐々に甘い吐息が漏れる。そして…
『ばんりー!!あっ!!』
『いいの?気持ちいいの?せんちゃん』
『ん…うん…気持ちいい…もっと…気持ち良くして…万里ぃ…』
『ふふ…可愛いねぇ…せんちゃん。キスしていい?』
『いいよぉ。キスしたい…』
ぬちゃぬちゃという水の音と俺のいつもよりも高い喘ぎ声…そして…
『いれて…万里のこれいれて!』
万里の中心部に舌を這わせて懇願する俺…その俺を抱き締めた後万里が俺に口づけて俺を押し倒す。
『本当に欲しい?俺のこれ』
『うん!欲しい…欲しいよぉ!』
『わかった。いいよ。力抜いてて?』
『あぁぁぁぁぁ!!万里ー!好き!!』
もう見ていられなくて停止ボタンを押す…
「…ごめん…なんか…ごめん!!万里」
「…やだ…自分で言ったんだよ?責任取って付き合ってもらうからね!男に二言はないんでしょ?」
「いや…でも…酔ってたし…俺もお前もノーマルじゃん!」
「でもせんちゃん女の子よりかわいかったよ?」
「いやいやいや…」
「いや!いやったらいや!!無かったことにするならこれどうなってもいい?」
「脅すの?…」
「脅すよ!だってやっと手に入ったんだもん!!どんな手を使ってでも離さないよ!!安心して!俺はせんちゃんから一生離れる気ないから」
「は?」
「もう!気付いてなかったの?俺はずっとせんちゃんしか好きじゃなかったのに。だから無理矢理他の子と付き合って頑張って好きになったのに続かないのはいつも相手を通してせんちゃんを見てたからだよ?」
「え?だって好かれすぎて怖いって言われるって…」
「そんなのせんちゃんとしてみてるから当たり前でしょ?俺がどんだけせんちゃん好きなのか解らない?」
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