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一呂side
万里が消えてもう何年たったのだろう…
時は遡り…
万里が消えた後千里は前以上に大人びて綺麗さが増した。色気と知性の増した千里はいつもいたはずの万里が急にいなくなったことも相俟って告白されることも更に増えていった。女だけでなく男からも告白されるようになっていった。
「万里が…消えた」
そう言ってきたのは千里が別れようかと万里と話した翌日のこと
「「は?」」
「置き手紙だけ置いて出ていった。どこにいったかはわからない」
「そうなの?ちょ…連絡してみる」
百がその場で万里に連絡するけれど返事が来ることはなかった…
百も俺も何も言えなくてただぼんやりする千里を眺めることしか出来なかった。
その更に翌日
「おはよ」
「あぁ!!白鳥!」
「千里くん…どうしたの?元気ないみたいだけど」
昨日最後に見た万里の腕をつかんでいた白鳥がやって来た。こいつがあの時万里に話しかけていなければ…腕をつかまなければ話せていたかもしれないのに…
「お前のせいかもよ。昨日千里と話したがってた万里をあの時すぐに離していれば千里と万里は話が出来たかもしれないのに…」
そんなことこいつにいったとしても今さらどうすることもできない…完全なる八つ当たりとはわかっていても口をついてでた言葉は取り消せない
「…知らないわよ…そんな大事になってるなんて…万里くんどうしたの?」
「万里…消えたって」
「え?」
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