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一呂side もしかするとこいつは何か知っているかもしれない…万里の専属運転手のいとこだと言っていたから… 「千里と万里は同棲してたの!二人は付き合ってたの!!」 百が余計なことを口走る。世間的に認められていない同性同士の恋愛。こいつがどう反応するかわからないのに…俺たちのことはこいつは認めていたようだが千里や万里のことはただの仲のいい友人だと思っていたのだ しかし白鳥は驚きはしたものの冷静に言葉を返してきた 「…そうだったんだ…あのさ…私…万里くんの…行方…わかるかもしれない」 「教えてよ!!」 百が白鳥に掴みかかる。たわわな胸がシャツからこぼれそうなくらい思いっきり 「ちょっと…待ってよ…少しだけ時間をくれない?」 きっとこいつは…もしかしたら…何かしてくれるかもしれない…だったら… …ていうか…取り敢えず…先に俺以外に触れているのをやめさせねば… 「…わかった。 …百代…いい加減その手を離せ。俺以外に触れるなと言っているだろ?」 わかった。は白鳥に聞こえるように言って残りは百の耳元で囁く。 百はもう俺の声だけでいけるから今頃大変なことになっていることだろう… バカ可愛い… 「ごめ…白鳥…」 白鳥じゃねぇ。俺に謝れバカが。今日は朝まで仕置きコースだな… 服を整えながら白鳥は顔をあげた。 まさか百の下半身がすごいことになっているなんて知るよしもないだろう。 「数日…時間ちょうだい。わかったら連絡するから一くんか百か千里くんの連絡先教えてくれない?」 「じゃあ…俺の…」 恨めしそうに頬を染めながら俺を睨み言葉を紡ごうとするのを上から被せる 「百はダメ。俺のでいい?」 「いいわよ…一くん…すごい独占欲ね…」 「本当は家に閉じ込めて拘束していたいんだけどね」 これは本音。どこにも出したくない。 「えぇ!!やだよ!!せめて大学卒業はさせてよ!一応親の金で通わせてもらってんだよ?」 「じゃあ大学出たらいいんだ」 「…うん。いいよ…」 いいのかよ。本当…バカ可愛いなぁ… 「…二人とも病気ね…」 そう思うだろうな でもこれが俺たちの付き合いだから…俺は百を独占したくて堪らないんだよ。 「百が外に出たらバカだからまた変な気起こしかねないからね。」 「なんだよぉ!変な気って」 「また女に戻りたいとかね」 「は?もう俺女じゃん。お前だけの」 ホントにバカ…ここで押し倒したい…ひーひー言わせたい…。 「…バカでしょ?」 「…はぁ…あの頃一瞬でも百を好きだった私が情けない」 そうだろうな。この人は唯一俺たち目当てじゃなく百自身を見ていた。だからこいつなら任せてもいいかもと思ったこともあったが百はバカで無神経なので酷い振り方をしたのだ。 後にも先にも百が振ったのは白鳥だけだ。 「バカが服着て歩いてるようなもんだからね。珍しく白鳥さんだけは百を好きだったよね。他の子達は俺や千や万目当てだったからね」 「百はバカだからあの頃まだ醜かった私にも普通に接してくれたからね。それが…すっかり一くんだけの百ね」 「俺だけのだよ。他にやる気はない。変な気起こすなら即刻拘束するわ」 「…そんな日はきっと来ないわね」 「そうさせないしね」 「ねぇねぇねぇ!!俺のこと忘れないでよ!」 可愛い…ヤキモチとか。顔に出過ぎだ…そんな百と俺を生暖かい目で見守る白鳥と別れてその後の万里を知ったのは数日後。 万里は家の仕事の関係で海外にいってしまったらしい…そして… 「…実は…私が大学を出たら万里くんと結婚することになってるの」 「は?」

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