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万里side せんちゃんに抱き締められたら離れたくなくてじっとしてた。 酔ってるからこうして俺をぎゅっとしてくれてる… わかってるけど苦しい…俺だけがこんなにせんちゃんが好きで… お風呂で迫られたとき正直理性が壊れそうだった。 でも付き合うことになったあの日、酔ってたせんちゃんは何も覚えていなかった…今度は間違えたくない… やっぱなかったことにしてなんて言われたから今度こそ俺は立ち直れなくなる。 だから必死で耐えた。今こうして腕に抱かれてるのも正直どうにかなっちゃいそう…だから狸寝入りをきめこむ。 暫くすると俺が眠ったと思ったのかせんちゃんが額にキスしてくれて囁いてくれた 「万里…好きだよ…」 って切なそうに愛おしそうに言ってくれた 付き合ってるときは… …思い返してみたら好きなんて言われたことなかった。 どうしよう…酔ってるとはいえ嬉しい…明日からも生きていける…せんちゃんとちゃんと友達をしながら… 「せんちゃん…大好きだよ…」 せんちゃんの胸に顔を埋めて今度こそしっかり目を閉じ夢の世界へと旅立った…

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