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百代side
「…あのさ。万里…昨日の千里は酔ってなかったよ?飲まないの?って何度も酒進めたけど明日も仕事だから止めとくっていつもより飲まなかったんだ」
「千里はあれからお前ほどじゃないけど酒強くなったんだ。あれくらいじゃ酔わない」
「…」
「まぁ。千里は素直じゃないからね。酔った振りでもしなきゃ言えなかったし誘えなかったんじゃねぇの?千里が素直になれないのお前が一番知ってるでしょ?」
「…期待…してもいいのかな?」
「…お前の方からもう一度思いを告げてやれば?昨日のその状態の千里は一杯一杯で自分からは言い出さないかも知れないし」
その時寝室の扉が空いた。寝惚け眼の千里がペタペタと歩いてきた。
千里は寝起きがいつもと違って可愛い。
そのまま歩いてきて万里を見つけると子供みたいな笑顔を見せた。ぱぁーっと花が咲いたみたいな笑顔でソファーに座る万里の後ろからぎゅっと抱きついた。
「万里ぃ…はよぉ」
「っ…可愛い…せんちゃん。おはよぉ」
万里は嬉しそうに自分の肩に顔を擦り付ける千里の髪を撫でていた
「万里…万里…」
「いっちゃん…ももちゃん…これ…どうしよぉ…可愛いんだけど」
「うん。知ってる。もうそろそろ我に返るだろ」
そう一がいった瞬間。ばっ!と顔をあげて口許を手のひらで覆ってた。
「うわっ!!ごめん!万里!俺…寝惚けて…」
「ふふ…相変わらず可愛い」
「…」
湯気が出そうな位真っ赤になってる千里はやっぱり可愛かった。
俺たちの中では一番ギャップのあるやつ。俺までドキドキしちゃうくらい可愛いんだ。
「もーもー!」
そんなの一にはお見通しでギラリと嫉妬で歪んだ視線を俺に向けた。
これが嬉しかったりする。一は相変わらずモテるからこういう反応見ると安心できるんだ
「一が世界で一番大好きだからそんな怒んないでよ。千里が可愛いのが悪いの」
「それは認める」
「認めるな…俺は可愛くない。可愛いのは万里と百でしょ?」
「それも否定はしねぇよ。ももが世界一可愛い。泣き顔とかたまんない」
「一。あんまりいじめると百に嫌われるよ」
「いじめられるの百は好きだから大丈夫だよ。ご心配ありがとう。千里。それよりお前がどうかしろよ。お前の万里への気持ちは?」
一が射抜く様な視線を千里に向けた
「…俺は…」
「…いっちゃん!!お腹空いた!」
「…万里…お前なぁ…」
「…万里」
「…な…に…?せんちゃん…」
「今夜も…ここにいられる?」
「うん。特に予定はいれてないから…」
「俺今日早く上がれるから…ここにいて…」
「わか…っ…た…」
「…ちゃんと話せよな。よっし。もも。飯作るよ」
「あーい」
千里はきっと今夜頑張るんだろう。そう感じてほっとして一についていった
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