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万里が待ってる…そう思って急いで戻った…でも家に万里の気配はなく… 「万里…」 やはり俺のことを…受け入れるつもりはないのだろうか… リビングに向かうとテーブルの上に紙切れがおいてあって… 回りを見渡すとキッチンに作りかけの料理があって… その場で白鳥さんに連絡したけど白鳥さんとは連絡がとれなかった。 今さらだけど万里の連絡先を聞いてなかった…焦って一呂に連絡するけど一呂も繋がらない… 「どうしよう…」 紙切れには 『父が倒れて病院に運ばれた。行ってくる。帰れるかわからない』 そうかいてあった。 会長が倒れた…そんなの俺の耳には届いていない。 出ていたから仕方がないけど心配だ… 「万里…」 何でこんなときに側にいられない?何で…なにもしてあげられない…俺はしてもらうばかり… 「万里…万里…」 俺が焦っても仕方がないのに…ならないスマホを握りしめて只管うろうろと部屋の中を行き来していた 着信を知らせのはそれから一時間ほどたってからだった 『千里。ごめん。出られなくてどうした?』 「一呂!万里の連絡先を教えて」 『何があった?』 「会長が倒れたらしい」 『え?』 「お願い!」 万里には母親はいない。まだ万里が幼い頃病気で亡くなっているのだ。それからは父一人子一人でこの大きな組織を守ってきたんだ… 『わかった。送るから』 すぐに届いた連絡先に急いで連絡をする 『せんちゃん!どしたの?』 「よかった…万里…繋がった…ごめんね。勝手に一に聞いた」 『ううん。それはいいけど』 「会長は?」 『軽い貧血らしいよ。大丈夫。念のため今日は入院だって』 「そっか…よかった…」 『親父話せるよ。変わる?』 「うん。」 『もしもし。千里くん。心配かけて悪かったね。もう大丈夫だよ。ありがとう。』 「本当に大丈夫なんですか?また無理されたんでしょ?」 『そうか…今回二回目だねぇ。心配かけてごめんね。』 「今回は精密検査受けてください!!」 『ふふ…娘みたい。お嫁に来る?』 「…っ。ちょ…会長」 『ちょっと!!親父!!二回目って何?どういうこと?なんなの?』 電話口で万里が叫んでる。実は会長は何度もホテルに来たのだけど俺との面談の際に倒れたのだ。 その時も軽い貧血だとおっしゃっていたけど再度となると心配だ。 『せんちゃん!!』 「はい。」 『2度目ってなんなの?俺聞いてない!』 「そうなの?」 『万里。大丈夫だって』 『大丈夫なわけないでしょ?』 『病院嫌い』 『子供じゃないんだから!先生に言ってくる!!もう!!俺は子供じゃない。こっちに俺がいる間に心配事減らさせてよ!もう!!』 『…万里怒っちゃった…へへ』 「へへ。じゃないです。幸い後数ヵ月はこっちに万里がいるんですから今は休んでください」

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