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「ただいま」 万里が思ったより元気そうに帰ってきた 「おかえり。万里。御飯できてるよ」 「ありがとう」 「先にお風呂いってきな」 「うん」 万里を風呂へ送り残りの準備を済ませた。 万里は一人で入るときはさほど時間はかからない。 すぐに戻ってきてテーブルについた。 一緒にいただきますをして箸を進めた 「会長大丈夫?」 「うん。思ったより元気そうだった。明日検査して明日中には結果は出るみたい」 万里が不安そうにうつむいた 「万里?」 「…なんかさ…やっぱり俺にとっては唯一血の繋がりのある人でしょ?あんなに苦手なのにやっぱり心配で堪らないんだ」 「明日は休みとったら?」 「午後から休ませて貰っていい?仕事任せちゃうけど」 「うん。明日は最終ミーティングだけだし白鳥さんもいるから大丈夫だよ」 ホテルは来週からオープンする。だからその前に午後からみんな連休にしてある。 俺と万里は最終確認で仕事をする予定だったけどそれは白鳥さんに手伝ってもらえれば万里の分の穴埋めはできる 「ついててあげて」 「うん。ありがとう」 「万里」 「ん?」 「こんなときになんだけど」 「うん」 「俺。やっぱりお前が好き。お前と同じ好きなんだ」 「…離婚したばかりだからじゃないの?」 「…そういうと思った…信じられないのもわかるよ。俺のこれまでの態度だとそうなっちゃうよね…ごめんね…俺はあの時本当に気づいてなかった…自分のこと…でもさ…好きなんだ…万里のことが…」 「…せんちゃん」 「…万里…好きだよ…」 「…俺ね、せんちゃんのこと大好き…誰よりも何よりもせんちゃんが大好き…だからこそ…今じゃないと思うの…やっぱり勘違いだったって…また…言われてしまったら…俺はもう生きていけないと思う…だから…時間をもらえないかな?俺は後3ヶ月でまた日本から離れる…その後も世界各国回るから次せんちゃんにいつ会えるのかはわからない…」 「…うん」 「離れても俺はせんちゃんを思い続けてるっていうのは必然なの。でも…せんちゃんはもう少しゆっくり気持ちの整理をして欲しい…それでも…俺を思い続けて…俺と一緒にいたいって思ってくれたなら…もう一度…会いに来てくれないかな?」 「…わかった…」 「ありがとう…すごく…すごく嬉しいよ。好きだって言ってくれたこと。本当に幸せだよ」 「ん…ねぇ。万里…もう一度…俺を抱いてくれませんか?」 「え?」 「…万里を…感じたい…これで最後のわがままにするから」 「本当に…いいの?」 「お願い…」 「わかった…じゃあ…寝室いこっか」 「ん…」 万里に手を引かれ寝室へいく。そして思いを重ね交わった 幸せで涙が止まらなかった…大好きなんだ…万里のこと…離れても今度は自分の気持ち見失わないから…だから…万里…待っていて…必ず…会いに行くから。 幸せな気持ちのまま眠りに落ちて朝を迎えた

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