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今まさに二人の関係を聞こうとしていたときにやって来た父は余裕たっぷりの笑顔で歩み寄ってきた。 「ん?あぁ。俺たちの関係不思議に思ってるの?あのね、垓くんは俺の後輩なんだ。ちなみに那由多くんとは会ったかな?那由多くんの父親は俺の友人でそこから連絡が俺にも入ったんだよね。随分とご無沙汰してたけど仲良くしてもらってたんだよ」 絡み合う垓さんと父の視線。二人の間に何かある気がした。 「垓くん。」 「史澗くん…」 「聞いたよ。よかったね。早いうちに気付けて」 「うん。千里くんのお陰だね。かなり怒られちゃったし」 「怒ってませんよ」 「冗談だよ。検査すすめてくれてありがとうね。もし言ってくれなかったら手遅れになるとこだった」 「いえ。退院なさっても無理しないでください。適度に休んで下さいね。約束ですよ」 「はぁい。そゆとこ史澗くんにそっくり」 「垓くんが気にしなさ過ぎなの。自分の体は大切になさいよ」 「わかりました」 「わかればよろし」 「うん」 「ところでうちの可愛い千里の唇のお味はどうだった?」 「みてたの?」 「みてたよ」 「千里くん可愛い顔してたからね。ついね。最高だったよ」 「ほんと?じゃあ俺も…」 「いや。ほんとやめて」 「えぇ?じゃあ…」 そう言い振り返ると万里のことを抱き寄せてキスをした 「ふえっ!!」 「ふふ。おあいこだね」 「うちの万里にぃ!!酷い。俺もしたい。万里」 「やだ!」 もう何が何だかわからない。ここが病室ってこを忘れるくらいにぎやかな空間に笑みがこぼれた。 「千里の笑顔久しぶりに見たよ」 「会ってなかったしね」 離婚したときも電話で報告したくらいで会いには行けてない。結構近くにすんではいるけど近いからこそなかなか会いに行かなかった。いつでも行けると思っていたから。でも父親もいい年になってきたし今回の会長のこともあり会いに行こうと思えた

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