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史澗side 「疲れさせてごめんね?…垓くん…今はゆっくり休んでね…」 垓くんの柔らかな髪で遊びながらそっとキスをした 堪らなく愛しい人…ずっと…愛していた人… 垓くんの溢したものが勿体なくてペロリと舐めとり洗面所へ向かう。 「やれやれ…俺もまだ若いな…」 自分の膨らんだモノを処理しようとそのままトイレに向かって垓くんの姿を思い浮かべながら欲を吐き出した… 「垓くっん…大好き…」 早く…もっともっと深く繋がりたい… 「垓くん…」 本当は一番に子供を優先しないとならないとわかっている…けれど俺は俺を優先した。もう二度と離したくない人だから… ベッドの方へ戻るとメッセージの通知ランプが光ってた。 『父さん。今日は万里と帰るね。会長のことよろしく』 「千里。可愛い…」 「なぁに一人でにやにやしてんの?」 「穣くん」 「ったく…お前…何かしただろ?匂うぜ。垓のことになると我慢きかねぇな。お前は」 「だって…可愛い…」 「知ってる」 「あ!そだ!俺たち垓くんが退院したら結婚するから」 「は?展開早くね?」 「善は急げだよ!穣くん。垓くんの気が変わる前に決めないとね」 「千里たちが不憫だな」 「大丈夫だよ。二人は大丈夫。結局離れられないんだから。どっちにしてもさ俺たちが結婚したらもう離れらんないでしょ?俺万里くん諦める気ないし」 「お前まさか…」 「ん?結局は俺のわがままだよ。みんな離したくないの。穣くんも…けど穣くんは無理じゃん?だから穣くん。これからも俺たちを見守ってね」 「しゃーねぇな。お前の暴走は俺しか止められねぇしな…にしても…相変わらずこいつは…可愛いな…」 「ふふ…うん。もう50前なのにね。こんなに可愛い50歳見たことないよね。あーあ。早く伝えれば良かったなぁ…あ。でも早かったら千里と万里くんうまくいってなかったかもだから…うん…やっぱり今なのか…うーん…」

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