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万里side
「あれ?万里じゃない。どうしたの?」
「あぁ。久しぶりだね。アリス。元気だった?」
「キャロルは?」
「ん?今帰ったよ。別れるって言われたとこ」
「そうなの?よかったわね」
「よかった?」
「うん。タイミング逃して貴方に言えなかったけどあの子はおすすめしないわ」
「そうだったの?」
「傷付くかもしれないけど聞く?」
「俺立ち直り早いから大丈夫。聞かせて?」
「あの子ね…」
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「何かねその時アリスにキャロルの裏アカウント?って言うんだっけ?それとも俺が知ってた方がそれなのかな?わかんないけどそれ見せてもらったんだよね。そしたらね、俺だけじゃなく他に交際相手がいたんだよね。その人と結婚決まったって書いてあったんだよ。でも俺のことはキープしておくって感じのことも書いてあってさ。もう笑ったよね。いやさ、なんとなくそうかなとは思ってたけどそこまで俺もモヤモヤしなかったしそのままにしてたから傷付くより呆れた。自分自身にね。なんて見る目がなかったんだろうってね。よかったよ。彼女が別れを切り出してくれて」
「大丈夫?」
「うん」
千里くんが俺の頭を撫でてくれる。初めて触れられたのがとってもくすぐったくて胸がポカポカして嬉しかった
「あ。すいません!つい…」
「ん?何で謝るの?嬉しいよ。もっと撫でて?でね、ずっと言いたかったんだけどさ」
「何ですか?」
「同い年で兄弟でしょ?今はプライベートだし敬語やめない?」
「え?」
「もっと…君と仲良くなりたい…ダメ?」
「…っ…」
「え?何で泣くの?嫌なの?」
「ううん…何か…懐かしくて…こんなこと昔あったんだよね…」
「俺が失くした記憶に中に?」
「ん…万里はね…あ…ごめん…呼び捨て…」
「いいよ。俺もせんちゃんて呼んでいい?」
「っ…万里…万里…」
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