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「日程調整して日本にいく日決めよ。覚えてない俺でもいいならその一くんと百くんに会いたい。白鳥さんにもちゃんとお礼したい」 万里が俺とのことをちゃんと考えてくれていることがとても嬉しくて万里の提案に間髪いれず頷いてた 「みんなには連絡してみるね」 「日程の方は任せといて」 「うん」 「今日もお休みだしゆっくりいちゃいちゃしよ?今日はお家から出たくないの」 「いいよ。あ。でも万里着替えとか取りに行かなくて平気なの?」 「そうだなぁ…あ!んじゃさ俺んちに行こ」 そんなこんなで万里の家に来たけど… 「…でかい…」 「うん。この辺りは庭付き戸建てが主になってるね。」 「俺のとこと近いけどちょっと道を挟むだけでこんなに違うんだね」 「それがこの辺の面白いとこでもあるよね。俺はこっちの生活も長いし荷物も結構あるからこんななっちゃった。たまにハウスキーパーさんがきてくれるから庭の手入れや掃除は任せっきりだよ」 「大丈夫なの?」 「防犯的な問題の話し?だったら大丈夫だよ。お願いしてるの俺が小さい頃から世話になってる人だし信頼できる人だから」 「あらぁ!万里!おかえりなさい。あらあら…久しぶりね。千里くん」 「マイクさん?」 「いつぶりかしら?あ!そうね、あなたが高校生の時ぶりね」 マイクさんは万里の家の専属執事さんだった。しゃべらなきゃそこら辺の俳優さんより綺麗な人だ。 けど話したら…こんな感じ。 「あらあら…まぁまぁ…うふふ…嬉しい。また二人の仲睦まじいお姿が見られるなんて…うふ…」 「マイク。せんちゃん知ってるの?」 「もちろんですよ。高校時代よく遊びに来てくれていましたものね。」 高校時代よく万里の家に一と百と行ってた。四人でわーわー言いながらゲームしたりしてた。 「記憶をなくしてでもやはり離れられない運命だったのですね。万里さま。私はとても嬉しい…貴方が幸せだった頃には必ず隣に千里くんがいたから」 マイクさんは万里が大学進学と同時期、母親が体調を崩してその介護のために執事をやめ戻ってきていたのだ。 「あの…お母様のお体は」 「あっはっはっ!!覚えててくれたの?もうね!あれからみるみる元気になって今日もお友達と旅行に行ってるわよ。あの時死ぬ間際をさ迷った人がよ!やっぱり私の親だわぁ。うふふっ。あ。お掃除終わってるからゆっくり仲良く過ごしてねぇ。じゃあ私は帰るわねぇ。」 「相変わらずだね」 「うん。ずっと変わんないみたいだね。俺の子供のときの記憶のままだよ。…マイクも…高校の時のせんちゃん知ってるなんて…うーっ…ずるいぃ」 「万里万里」 「なぁに?」 「そんなに過去の俺がいい?今の俺じゃだめ?」 「っ!だめじゃない!好き!大好き! ただ悔しいだけだもん!」 「ねぇ。過去じゃなくて今を見て?」 「もう!せんちゃん…俺の扱い上手…」 「だって…俺だって寂しい…失くした記憶の俺を追ってるのが。今俺はここにいるのに」 「う…ごめん…」 万里は申し訳なさそうにうつむいて抱き締めてくれた。 「せんちゃん。大好きだよ」 「ん…俺も大好きだよ」

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