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一呂side 我が子に自分の面影を感じる。 将来俺みたいに愛する人を囲うこともあるかもしれない。 その相手が今の相手のたいちゃんかもしれないし他の誰かもわからないが 将来を思い苦笑すれば百が不思議そうにこちらを見ていた 「あ!そうだ!溝芽は千里覚えてる?」 「わかんない…」 「だよな。パパたちの大切なお友だちが今度会いに来るんだ。」 「その人も美人さん?パパみたいに?」 「パパよりずーっと美人さんだよ。千里と万里って言うんだけどね。二人ともビックリするくらいだよ」 「そうなの?楽しみ!!」 溝芽は美人が大好きだから楽しそうだ 「でね、二人をお迎えするためにお家の片付けをね、しようと思ってるんだけど明日と明後日おばあちゃんのとこにいてくれる?」 「お片付け?お家とっても綺麗じゃない。どこのお片付けするの?」 「ほら、いつも使っていないお部屋があるでしょ?そこのお片付けだよ」 「僕も手伝いたい」 「大きな荷物もあるから怪我しちゃうかもしれない。そうなるとパパとても悲しいから…だめかな?」 「…うー…わかったよ…」 「ありがと。明日朝からお迎えに来てくれるからお家に帰ったらお泊まりの準備一緒にしようね?」 「はぁい!」 家の片付け…ね…ふふ…うまいこと言ったもんだ。溝芽は百の言うことは絶対に聞くからこういうときは助かる。 「明後日はいつお迎えに来てくれるの?」 「夕方の"みぃつかった"が始まる頃に迎えに行くね」 「はぁい」 翌朝早くに百のお母さんが来てくれて溝芽は出掛けていった。 いつも使っていない部屋は千里がここにいたとき使っていた部屋で定期的に百が掃除してくれているからかなり綺麗だ。 「ん~万里と来て…一泊はしてくれるって言ってたし…ベッド…どうしようか?」 「…」 「一?」 「…お前は…本当に掃除すんのね」 「するよ。溝芽に嘘はつきたくないもん。わかってくれるよね?」 「わかるけどさぁ」 「そんな不満顔しないで?すぐ終わるから手伝ってくれる?」 「…うん…ベッドねぇ…思い切って買い換える?少し大きめのに。将来的には溝芽の部屋になるし」 「でもこの間大きい買い物したばかりじゃん」 「大丈夫だって。ほら。家賃収入があるでしょ?せっかく久しぶりに二人が来てくれるんだし快適に過ごして欲しいでしょ?」 「…そうだね」 実は俺の実家は地元じゃ有名の地主だったりする。 マンション2棟を祖父から譲り受けたため最近は家賃収入が入るようになったのだ。 とはいえ百は以外に堅実なため無駄遣いはさせてもらえない。 何が起こるかわからないからだそうだ。 そういえば高校時代から大学でもバイト掛け持ちしてたっけ。その頃は女に貢ぎまくってたけど 「一。いーち!なぁに一人でにやけてるの?」 「ん?昔のお前思い出してた」 「昔の俺?」 「女好きで貢ぎ魔だったなぁって」 「うっせ…」 「…なぁ。今はもう女抱きたいとかねぇの?」 ずっと聞きたかったけど聞けなかったことを思い切って聞いてみた。百はかなり女好きだったのを俺が無理矢理こっちに引きずり込んだようなものだし俺は以外に心配性だ。は?見えない?よく言われる。でも百のことになると話は別 「ねぇな。お前に抱かれるための体だろ?そう作り変えたのはおめぇだし。一生責任とってもらうからな」 「了解。」 その言葉に安堵し微笑めば自分の言ったことに照れ出す。相変わらず面白い 「まだお店開いてないし…少し休憩する?」 「そうだな」 「あ!まだダメだからね!!」 「ん?聞こえない」 「ちょ…一…あっ…あぁぁぁ!!」 結局買いに行けたのは夕方で相当百に叱られた…ベッドは翌朝届けてもらった。 家具店から帰宅した後から朝にかけて。そしてベッドが届いてから夕方まで散々啼かせた百の声は掠れていた 「パパ。お風邪引いたの?声が違うね」 「あ…う…うん…そうみたい。大丈夫だよ。直ぐに治るから」 焦りながら言い訳する百の姿に百の両親も俺も笑いをグッと耐えた。 帰宅して溝芽がテレビに夢中になっている間に抗議されたのは言うまでもない

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