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会長の指示の元僕たちはそれぞれの生徒会役員について教えを請うことになった。
僕は史澗くんにつくことになった。
少しホッとした。だけど生徒会室の史澗くんは僕の知ってる史澗くんとは違って落ち着いたトーンで丁寧に教えてくれる。
その様子にドキドキしっぱなしだ。
史澗くんは時折周りに気づかれないように笑いをこらえていた。
一通りの仕事を教えてもらい今日は下校だ。
役員の皆さんはまだ仕事があるらしくもう少しかかるみたい。
一緒に帰れるかなぁと少し期待したから残念
一人で帰っていると声をかけられた
「東雲くん」
「ん?あぁ。條田さん。」
会長についてた人だ。同い年とは思えないほど落ち着いた大人な人
「家どっち方面?」
「あぁ。駅だよ。」
「じゃあ私と一緒だ。ご一緒していい?」
「いいよ」
流石に女の子を一人で返すのも憚られ一緒に行くことにした。
「東雲ってあの東雲よね」
「多分そうだろうね」
「すごーい。お金持ちじゃん。なのに何でこの高校に来たの?確かにレベルは他のところより高いだろうけど中学まで行ってたとこのほうが良かったんじゃない?もしかして誰か狙ってる人がいるとか?」
喋り始めたらなんかイメージが違う
「知ってるの?僕の中学」
「私実はあなたのこと幼稚舎から知ってるの。綺麗な子だなぁって思ってたから。私の家そこの近くなんだよね。それに金持ちはあそこに行くもんでしょ?」
「何も金持ちだけが行くわけじゃないでしょ?現に会長だってあそこじゃないんだし」
「あぁ。落ちこぼれの三男ね。」
なんだかこの子嫌だな…
「まぁ顔もいいしこの高校じゃ首位なんだろうけど。それに三男なら色々面倒もなさそうよね。甘やかされてるんだろうなぁ…」
なんだか気分が悪い。
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