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万里は日々成長していく。 1歳になるまでは早めに家に帰って自分のできることは手伝った。 子どもの成長が楽しくて時々大変で。だけど彼女はもっと大変で。 いつも笑ってたけど眠れていない日も多いみたいだった。 そんな生活をして暫くして仕事が忙しくなってなかなか帰れなくなった。久しぶりに帰った我が家はしんと静まり返っていた 「あれ?どこか出かけてる?おーい」 「パパァおかえりなさい」 「お。万里。ただいまぁ」 「パパァ」 万里の目に涙が浮かぶ 「どしたの?ママは?」 「ママ…ずっと、寝てるの」 「え?」 万里の言葉を聞いてさーっと血の気が引く。万里を抱きかかえてリビングに行くとソファに眠る彼女を見つけた。 「ちょ…どうしたの?」 「…ん。あ。垓くん…お帰りなさい…すぐ支度を…」 「いいよ。大丈夫。病院行く?」 「ううん。寝てたら落ち着くから。ごめんね。せっかく久しぶりに帰ってきたのに」 「ううん。ごめんね。一杯負担かけて。…ねぇ万里。これからママを寝室に運ぶからちょっと待てる?」 万里は頷くのを確認して床に下ろす。彼女を抱きかかえ寝室に移動する。寝室のドアは万里が開けてくれて布団もめくってくれた。 「万里ありがとうね。」 彼女をゆっくり降ろし額に口づける 「ごめんね。きつかったのに気付けなくて」 「大丈夫。今大詰めなの知ってるから」 「万里。ママ今日はとっても疲れてるんだ。だからパパのお手伝いしてくれる?一緒にママのご飯作ろ?」 「うん!手伝う!!」 一晩ゆっくり休んだら翌日にはいつも通りになった彼女に安心した。 「昨日はありがとー。今日も行ってらっしゃい」 「なるべく早く帰れるようにするね」 「大丈夫よ」 ……………………………………………………………………………………………………………………… それから数年彼女はとくに体調を崩すこともなく過ごした。俺もできる限り早く帰るようにした。 万里はもうすぐ4歳。 同じ年の子たちと比べると少し大人びた子供だった。まぁそれは俺にも原因がある思うけど。 彼女が体調を崩したあの日から仕事場に万里を連れて行くことも増え大人との関わりが増えたからだ。 万里を連れ歩く姿はいつしかメディアに注目されてしまった。 家族で過ごすことも多いのでそれもまた注目の的で愛妻家で子煩悩な俺のイメージが出来上がってしまった。 メディアに注目されるということはプライベートがなくなってしまうということ。 だけど昔ほど今は過激ではないからそのうち他の人間を見付けて去っていくだろうとそのままにしていた

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