前立腺を開拓された珠一は処女穴がズブズブに段々と柔らかくなる。 　――いつから？高校から？どうして？こんなことを？ 　幾つも、何度も、問い詰めたい事、反論した事は山のようにあるのに口から発するのは女のような喘ぎ声だけで、それを引き出しているのは「駄犬」「番犬」と疎(うと)ましがって罵(ののし)っていた男。 「あちぃ…や、も…そこばっかぁ…」 「もう3本目ばい…吸いついち俺ん指が溶けぇしまう」 「井上ぇえ…おま、ホモやったとぉ？」 　滲んだ視界のまま珠一は泰示を睨む。睨んだつもりの珠一の顔は蕩(とろ)けきっており、いつも強気な眉は下がり、顰(しか)めて細めた目からは涙がボロボロ溢れる。呼吸が整わなくて口はパクパクとしている。泰示は限界点を突破した。 　珠一のナカに挿れた指を全て抜いて、急ぎベルトを外して前を寛(くつろ)げて凶暴にそそり勃つペニスを取り出した。その凶々(まがまが)しさに珠一は震えた。 「俺がこげん興奮するんはずっと安東珠一にだけやき」 　珠一のヒクついたソコに迷わず泰示はペニスを挿れた。グググと押し寄せる圧迫が、熱が、珠一の脊髄を脳髄を神経を全部全部全部。 「ああああああっ！」 　――ズチュ　グチュ　ブチュ 　女のように犯される。奥に突いてはズルズル引いて、また突いて、何度も何度も執拗に繰り返される泰示の律動。珠一は悦(よ)がってあられもない声と呼吸を出して、双方の理性は崩された。 「井上ぇ、や、そげ、激しっ！だめぇ！」 「はー…もう、えらしい…やべぇっちゃあ、珠一…イく？」 「は、はぁ、うん、イく、き、イくぅ！」 「出すばい、珠一んナカ、出すき！」 「あ、あぁああっ！イ、く…っ！あぁ…」 （嘘やろ…触らんで……出た…） 　悔しいのか悲しいのか、珠一は嗚咽を漏らしながら泣いた。 「こん…駄犬がぁ……何しよぉつか…マジ…」 「珠一、そげぇ顔せんでや…ずりぃし、また、勃った」 「ふへ⁉︎な、に…あぁあああっ！」 　まだ硬度を保ったままの泰示は繋がったまま珠一を抱き上げて、下から突き上げる。その衝動でビュクッと白濁が出た事が恥ずかしく珠一は顔を両手で覆った。 「もぉ…やらぁ…無理っちゃあ…」 「でん、ごめん…12年分好きにさしてくれん？」 「ふざくんなやぁ！あ、動くなぁああ！」 「はぁ、締まる…何回でんイこ、な？」 　珠一の細い腰を引き寄せて泰示はペロリと珠一の手の甲を舐め上げた。吃驚(ビックリ)した拍子に両手を退けてしまうと、また唇を柔らかく噛み付かれた。