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第10話

「あ〜…まちゅね、3年に彼氏さんいるんだよ」 「か、彼氏…???」 「中等部の時からの知り合いらしいけど…どういう知り合いなんだろうね?」 「ぁ、お、男同士…?」 「あれ?もしかしてシュガーちゃん男同士のやりかた知らない?」 ハクさんが左手で輪っかを作って右手の人差し指を出し入れさせていた。 そんなハクさんに俺の顔は真っ赤になってしまった。ムギさんに見つかって思いっきり叩かれてたけど。 「い、いや、知らないって程でも…」 知っているよ… 一応、知っている。 けど!まさか!本当にいるとは思ってなくて! パンク寸前な頭が拍車をかけたみたいにプシュプシュ言い出した。 ダメだ俺。死んじゃう… 俺は下ネタに弱いんだよ!!そうだよ!畜生!! 「うはっ、シュガーちゃんかんわい〜名前だけじゃなくて心までシュガーちゃんだねえ」 「な、ななな、なんですかそれ!やめてくださいっ!」 「いじめすぎっすよハクさん。せっかくの飯が不味くなるんでやめてください」 おぉ…ズバっていくね…すっごいサッパリしてんね。さすが『ソルト』だね。 「あ、ごめんね… ってソルトちゃん食欲無い?もしかしてもしかしなくても俺のせい?ほんとにごめんね…」 「あ、いや無くはないっす。食べれます」 「無理しなくてもいいからね。食べやすいの作ってもらう?」 「ほんとに大丈夫っすよ!明日動けなくなってもめんどくさいんで!」 「ほんとに…?しんどくなったらちゃんと言ってね。俺も慎むね…ごめんね」 おっふ…めっちゃハクさん過保護… なんか、心配性っていうの?ほんとに今日初めてあったんだよね?この2人。 信じらんないわ。なんかもうデキてるでしょ。あ、俺別に偏見とかないからね、男同士に。 さっきはちょっとびっくりしただけ!俺はシュガーだけどシュガーじゃない!! 「シュガー、そこのバカップルはほっといて部屋もどるぞ」 いやもうこの人バカップルって言っちゃったよ。 そんな感じだけど…そんな感じだけどね!!!(大事なことだから二回言いました。) あ、やばいムギさん歩いていっちゃった。 追いかけないといけないけど、まだソルトとハクさんに挨拶してない… けど相変わらず変な寸劇してるし… 俺は心の中で2人にお休みを言ってムギさんのあとを追いかけることにしたのだった。

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