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小瓶の中の世界ー4(R)
再び視界いっぱいに山中の顔が広がり、唇をふさがれる。腰の後ろに回された手が、シャツの裾から忍び込んでくる。
気がつくと、設楽の体は作業台の上に横たえられていた。
「先生、ちょっと、背中冷たい……」
「すぐ暖まるよ」
シャツのボタンを外され、山中の指が脇腹を這う。首筋を舐められ、耳朶 に舌を入れられると、設楽は堪らなくなって腰を振った。
ひどく、混乱する。
今まで女としか付き合ったことのない設楽は、自分から仕掛けたことはあっても、乱されたことは無かった。自分の声も、先生を求めて動いてしまう腰も、この疼きさえ、自分の物とは思えなかった。あまりにも恥ずかしくて、山中に触れられている自分が嬉しいのに、逃げ出したいような気持ちになる。
「待って、先生!俺、先生の見たい!こないだ触らしてくれるって言ったじゃん!」
頭の頭の中がグジャグジャになりそうで、怖くなって山中のベルトに手をかけた。自分が自分でなくなりそうな感覚が怖かった。気を逸らしていないと醜態を晒しそうで、そんな自分が嫌だった。
「先生、見せて」
涙目になって見上げると、山中が口元をぺろりと舐めて設楽の手を押さえ、それから自分のベルトに手をかけた。
ゆっくりとベルトを抜いて、前立てを寛げる。その煽るような仕草に、設楽は惹きつけられた。下着の中から既に勃ち上がったモノがぶるんと出てくると、何か言いしれぬ気持ちになって、設楽は先端にそっと触れた。
「先生…」
自分のと同じように触って良いのだろうか。
恐る恐る指を這わすと、山中が小さく笑った。
「お前、自分でするときそんなこっそりと触んないだろ。もっと強くしろよ」
「い、痛くない…?」
「痛いくらいの方がイイだろ?ほら、こんな風に」
そう言うと、山中の手が設楽のズボンを下着ごとずり下げ、設楽自身を握り込んだ。きつく握り込まれ、先端に爪を立てられる。
「いっ!」
びくりと肩が震えたが、痛みはすぐに焼け付くような快感に変わった。
「あっ先生…!」
「そのまま、俺のも扱いて」
「ん…っ」
山中の指は長かった。節が堅くて、扱 かれるとごつごつと当たる。時々先端だけでなく根本の辺りにも爪を立てられ、設楽は「あぁ!」と湿った声を上げた。
「こき合いとか、したこと無い?」
「誰とすんだよ、そんなのっ」
「え?しない?」
意外そうに笑われて、からかわれているのかと心配になる。だが、すぐに襲ってくる刺激で、そんなことはどうでも良くなってしまった。
お互いのモノを扱き合っているという状況に、ひどく興奮する。山中のと自分のモノが時々触れあって、もうそれだけで達きそうだ。
「せんせ…」
「達きそう?良いよ、達っちゃえよ」
「あっ、せんせ…んっ」
自分でするときには声なんか出ないのに、思わぬ所に触れてくる指や、わざと外してくるタイミングのせいで、出したくもないのに声が漏れる。俺が喘いだって、可愛くなんか無いのに……っ!
我慢しようと思っても、山中は許してくれない。じくじくと下半身の感覚だけが大きくなり、背筋がぞくぞくする。自分の指とは違う筋張った指。それが山中の指だと思うと余計に感覚が鋭くなる。
臍の辺りを噛まれながら先端に爪を立てられると「ああぁあ!」と叫んで、設楽はあっけなく達ってしまった。
「はっ、はぁっ、はぁっ」
荒い呼吸をつきながら、山中の半身を握る手にギリギリと力が入っていたことに気づく。慌てて力を抜いて、まだいきり勃ったままのソレに指を這わすと、山中は苦笑してそっと設楽の指を外した。
「え?でも先生まだ……」
「俺は後でお前の中でたっぷり達かせてもらうから。今は、お前が喘ぐ番」
にやりと笑う顔がどうしようもないほど格好良い。目を潤ませて、設楽は小さく息を飲み込んだ。
どうしよう。
このまま、先生にメチャクチャにされたい……。
何も考えないようにして欲しい。
何も考えられないくらい、先生に犯されたい……。
「先生、俺…」
それだけしか言っていないのに、山中はまるで心の中が見えるかのように、そっと設楽の膝を立てさせた。
「あっ…」
M字に開かれた脚の間に滑り込むと、山中の舌が太腿の内側をぬるりと這い上がっていく。
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