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第13話※R18

先日の有馬宮榊氏との行為は、気持ち良かった。 童貞とは本当に損だ。 そう思わせるに充分な強烈な体験だった。 ラットしないと思っていたが、いつのまにか離れ難く彼のαフェロモンに興奮し、私のメスだとマーキングしてしまった。 最後のラット交尾は、私もαとして本当に満たされた良いものだった。 また、彼を抱きたい。 明日は見合いの予定があるのを確認し、相手の資料に目を通す。 有馬宮日榊の名前を目視し、軽く目を剥く。 彼の兄、榊氏に紹介を頼むまでも無かった事実に驚く。 だからといって、榊さんと童貞を捨てられたのも快感を知ったのも後悔は無い。 榊さんに溺れていたいがために見合いを断ろうかと頭にチラつく。 しかし、私と同時に日榊氏と見合いをする参加者欄に撫子と久彬のオッサンの名前を見つけ、やはり会う必要のあるΩだと確信する。 見合いの申請書類しか見ていないが、あの2人が申請しているのだ、彼は可能性のあるΩなのかもしれない。 私は榊さんとの事は、日榊氏とは別の事と分けて考えるよう努めた。 そうでないと榊さんとは取引で私の恋人ではないのだと、頭の中をグルグルと目眩く官能の夜を思い出し、彼のフェロモンの香りを思い出してしまうのだ。 私も『α狂い』なのだろうかと疑う程だ。 しかし、これまで童貞を失う事は無かったが、Ωにラットして来たのも事実で、明日には有馬宮日榊で確認することも出来る。 私は溜息しながら日榊氏の資料をデスクの脇に避け、本日から日榊氏の発情明けまでの職務の指示を振り分けていく。 番が出来れば、発情期毎にこの作業をする事になるのだろうとボンヤリと思いながらも作業をする。 番を本気で探していたはずが、有馬宮榊と出会って悲願の成就と榊氏に魅了されラットしてしまったからなのか、彼の弟のΩと会ってみたいという気持ちはかなり萎んでしまっていた。 スマホがポンと軽快な電子音でメッセージを報せる。 相手は榊さんで、今日の夜の予定を聞くものだ。 見合いは明日から、今日を逃せばしばらく会えないと考え、榊さんに会う旨をメッセージで送った。 私はやはり彼にラットするようになっていた。 会った瞬間に彼のαフェロモンを感知し、イチモツに血が集まってくる。 料亭で2人何食わぬ顔で会食し、待ち侘びたと奥の座敷に敷かれた布団に勢いよく転がる。 互いに貪るように舌を搦めとるキスを繰り返し、性急にベルトを外しスラックスをズラす。 榊さんの尻をひん剥き、私は勃ち上がったイチモツを割れ目に擦りつける。 榊さんの穴も既に濡れて、私のイチモツに挿し貫かれるのを待ってヒクヒクと蠕きながら蜜を溢れさせている。 私は亀頭に榊さんの穴の蜜を塗り籠め、彼の蜜壺へと腰を押し進めた。 前回よりも彼との肌馴染みは良く、ラットしているのもあるが慣れて粘膜の絡みつきがよく分かる。 私の精を搾り取ろうとする吸い付きに堪らず、幾ばくも腰を振らず射精へと導かれる。 あの日、ラットして射精したのは一度きりで、あの堪らない快感をもう一度と思っていた。 それがまた実現した事で、榊さんを手放せそうにない。 やはり私は彼を榊さんを私のメスとして愛してしまったのだろう。 長い射精を終え亀頭球が鎮まり、また腰を振り獣の交尾を再開する。 榊さんも快感で蕩け、荒い呼吸に厚く逞しい胸を上下する。 彼の身体から皺になったシャツを引き抜き、身体の向きを変えて正面から正常位でΩとは違う小さな乳首に唇を寄せ、一舐めして吸い上げる。 快感に喉を仰け反らせる姿は堪らない。 片手で射精を続ける彼のイチモツの亀頭球を握り込み、更なる快感を与えては腰を振りたくる。 榊さんを愛してしまっているが、明日から彼の弟との見合いと言う名の交尾で暫く会う事はかなわぬ為、私は時間が許す限り、彼の逞しい肉体と熱く蕩けた蜜壺を堪能した。 私もαの血が濃い、『α狂い』を発症してしまったのだと願いたい程に、私は榊さんに溺れてしまった。 昼からの彼の弟とは言え、見知らぬΩとの見合いが憂鬱にすら感じてしまうのだ。 脱童貞で猿化し、相手の肉体に完全に溺れてしまった徳川エリック25歳男性α、有馬宮榊氏との名前の付かない微妙な関係。

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