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第5話

「は、はげしく、突い……て……!」 「どこを?」 「おく、奥……あっ! あああっ! あーッ!」 ご所望どおり律動を激しくし、奥を刺激すれば、へたり込んでいた馨の陰茎からまた精液が飛び出した。先ほどよりは量は減り、色が薄くなっているものの、コンドームの中に出したとすれば普段の1発目分くらいはあるだろう。 馨は電気ショックを浴びたかのように、ビクンビクンと跳ねていた。首は大きく仰け反り、双眸は丸々と見開かれ、唇が戦慄いている。法悦を極めた様子が視界を支配し、さらにはアナルがきつく締まったことで、俺も絶頂に達しそうだった。 「馨……かおる、出すぞ」 「あああッ! あ、ぅ……ちょうだいっ、いっぱいちょうだい……!」 最奥めがけて肉棒を突き刺した瞬間、頭の中が真っ白になった。俺は思わず極まった声をあげ、腹の奥に体液をぶち撒けた。 あぁ、あぁ。脳髄を快楽で打たれたようだった。それくらい強烈で、気持ちいい……。 「あぁ……すご……、おちんちんドクドクしてる……熱いよぉ……」 「……っ」 うっとりとした馨の顔と声が、棹に残っていたザーメンを押し上げ、直腸に吐き出される。 漏らした吐息は震えていた。俺はたまらず馨を抱きしめ、グロスが剥げた肌色の唇にキスした。 当然、一度で終わるわけがない。媚薬が巡りに巡った馨の肉体は、果てを知らぬほどの劣情を抱いていて、俺の身体を離さなかった。 淫乱な雌壺となった排泄器官で俺の屹立をしゃぶり、汗と涙と涎にまみれたアクメ顔で奔放に喘ぎ、ピンク色に染まった白い裸体はまるでたくさんのハートを迸らせているようだった。 今の馨以上に、いやらしいものがこの世にあるとは思えない。 馨こそが極上だと、本気で思う。 最初に達してから、2時間ほどが経っただろうか。 低い声を微かに漏らして、結腸に体液を塗り込んだ後、未だにきつく吸いついてくるアナルからゆっくりとペニスを抜いた。 くちゅっと粘り気のある音が聞こえてくる。鈴口から白い糸が伸び、ぷつりと切れる。それから、ぶりゅっと下品な音を立て、俺が出したものが穴から溢れ出てきた。 泡が立ったそれは、見る見るうちにシーツを汚し、いびつなシミを作っていく。 我ながら、えげつない量を出したもんだと感心し、誇らしげに思いながら、全身をガクガクと痙攣させ、萎えた性器からびゅくびゅくと潮を吹き、焦点の合わない目で虚空を見つめている馨の頬を、軽く張った。

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