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第ニ章 名前 2 R18
吐息が漏れ、口が薄く開いた瞬間を見計らって優士の舌が侵入してくる。そのままお互いの舌が重なり、擦れるとビリビリした感覚がする。
大袈裟にビクリと反応する体に、優士はくすりと笑い、そして俺の背中に回していた手をゆっくりと下に降ろしていった。
「ぁんっ、ぁ……ま、まって…。」
優士の手が俺の後ろを撫でるから、またビクリと体が反応して。耐え切れず優士の体を引き剥がすと、分かりやすくショックを受けた顔をする。
「すみません…僕…。」
「ち、違うんだ!その…するんだろ…?準備、してくるから…。」
堪らずに目を逸らす。けれど、すぐに顔を掴まれて…。
「待って。僕にさせて下さい。上手くできるか分からないですけど…。」
真剣な目でそう訴えられたら拒否できる筈もなくて。俺は頷く。すると軽々と横抱きにされ、パニックになる俺をよそに優士は寝室へと俺を運んでいった。
入ってすぐに見えたのは広い寝室の中心に置かれたキングサイズのベッド。どうして高校生がこんな所に住めるのか…また蘇った疑問は、少し雑にベッドに放り投げられた事によって打ち消された。
「いたっ…、ゆ、ゆうし…っ!」
「環さん…。」
体を起こす暇もなく、優士が俺に覆い被さる。少し息が荒い。目が合うとまたキスが降り注いできて、俺の舌を捕らえながら器用に服を脱がせていく。そして、あっという間に裸にさせられてしまった俺をみて、優士は熱い溜息を漏らした。
「綺麗…。」
「…っ、だめ…恥ずかしい…。」
「どうして?凄く綺麗です…。ほら、隠さないで…手を退けて?」
目を瞑って局部を隠す俺の耳元で優士はそう呟いた。
「やっ…。」
恥ずかしくて、ふるふると首を振る。けれど手を添えられてそのままゆっくりと剥がされてしまう。
「駄目なんですか?ね、お願いします、環さんの全部、僕に見せて?」
「ぁ…。」
「ふふ、環さんちょっと勃ってる…。かわいい…。」
そう言って優士は、ツン、と俺のモノを弾いた。
「ひゃあッ…!!」
不意に大きな叫声が出てしまって急いで両手で口を抑える。
「我慢しなくていいですよ。これ、一回出しましょうか。辛いですよね。」
「ぁっ、や……ァッ……ぁんっ…!」
大きな手でモノを包まれただけで、ドクリとそれが反応した。上下に扱われたらすぐに絶頂が近づいてきて。
「ごめっ…イクっ……!」
「いいですよ…好きなだけイッて下さい。」
「…ふぁ、アアッ………。」
ぱたぱたと出た白濁が自分の腹にかかる。荒くなった息を整えたいのに、たくさん啄ばむようにキスをされて。
「環さんはイク時、哀しげな声で鳴くんですね…。とても愛らしいです。」
最後に、ちゅ、と軽く唇を吸われ、ポワポワとした意識のまま俺は優士を見つめた。
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