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第ニ章 名前 3 R18

全裸の俺に対して、まだしっかりと服を着ていた優士は、息を吐きながら腕まくりをする。その仕草が男らしくて、格好良くて…。見入ってしまっていると、ばちりと目が合った。 「ふふ、そんなに見つめてきて。どうしたんですか?」 「ぁっ…。な、なんでもない…!」 「…?」 こてん、と首を傾げる優士。そんな純粋な姿に居た堪れなくなってきて、俺は半ば自棄になり、優士の腕を引き寄せた。 「も、いいから…っ。続きしてっ。」 「……!環さん…可愛い…。」 そう言ってまた、ちゅ、と軽く唇を吸われる。再度ほわほわした空気に包まれて。そして、優士は言葉を続ける。 「あの…。後ろ慣らすのどうしたらいいですか?初めてなんです。」 その発言に俺の意識は、はっきりと戻る。 「え…、あ、そうだよね!男相手にすることなんか無いもんね。」 「そうじゃなくて…っ、その、セックス自体が初めてなんです。」 思っても無かった言葉に俺は目を丸くした。優士の見た目といい、接し方といい、モテないはずがないだろうに…。 「俺でいいの?」 初めてが俺で。しかも男で、出会ったばかりで…。 「さっき言ったじゃないですか決めたんです。僕は環さんの為に生きる。だから環さんも僕のために生きて下さい。」 真剣な目に心が震えた。ああ、なんてこの子は健気なんだろう…。 「うん…。俺、優士の為に生きる…。」 「僕も…環さん。ね、だから抱かせて。あなたを僕のものにさせて下さい…。」 「いいよ…。」 「ローションある?濡れてなかったら痛いから、指濡らして挿れるの。」 「ローションは持ってないですね…。」 「だったら何か別の、ひゃっ…!」 お腹にぞくりとした感覚がして。視線を落とすと優士はさっき俺が出した白濁液を掬って指に絡めとっていた。 「だめ…っ、そんなの汚いから!」 「どうして?環さんは全部綺麗ですよ。」 そう言って、後孔の入り口に指を這わす。冷たい感覚に俺の身体はビクリと跳ねる。 「痛かったですか?」 「ううん…。大丈夫。」 恐る恐るになる優士。だから、俺は誘導してあげるように優士の指に自分の指を重ねて動かした。 「んっ、こうして入り口を撫でて…、ある程度ほぐれたら、ゆっくり挿れていくの…ァッ、んん!」 「っ、は、はい…。」 俺の中指と優士の中指がナカで動く。ぎこちない動きが普段自分でする時とは違う感覚を呼び起こす。少し強引に優士の薬指も挿れて、自分の指は抜く。そして、俺は抜いた手で優士の手首を持ち動かした。優士の二本の指がナカを俺の手の動きに合わせて出し入れされる。人の指を使って自慰をしているみたいで恥ずかしいのに、止められない。 「すごい…。環さんのナカ、俺の指締め付けてくる。」 「ぁっ、はぁ、、ァァッ!」 ふと、優士の指先が動いた。くいっと先端が曲げられて俺のイイところに当たる。 「そこっ、すきっ…。」 「ここですか?」 「ひゃあ!あッ、アッ!」 何度もぐりぐりと擦られて、既に俺の手はシーツの上に放り出されていた。優士の手だけに攻められる。 「環さん…、もう指4本も入ってる…。」 「うん…っ、も、大丈夫…。一旦抜いて…。」 ゆっくりと指が抜かれ、空っぽになった後孔は寂しく収縮を繰り返す。「ん…、」と悩ましげな声を漏らしながら、体の向きを変えて、俺は優士の脚の間に顔を埋めた。

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