11 / 18

第二章 名前 4 R18

目の前にあるモノは服を突き破らんばかりに隆起していた。随分窮屈に張り詰めるソレはとても苦しそうで。早く解放してあげたくて俺は口でチャックをずらした。 「環さん…えろ…。」 そう言って優士は頭をするりと撫でてくれる。褒めてもらえてるみたいで、もっとして欲しくて。そのまま引き続き口で下着もずらすと、顔を出したモノが勢いよく飛び出してきて、ぺちりと俺の頬を軽く叩いた。 「ふふ…、」 「ぁ、ごめんなさい…。」 優士は謝るけれど、俺は嬉しかった。俺にちゃんと欲情してくれている事。それが分かると更に奉仕してあげたくて、優士のモノを両手で優しく包み、上下にさすってやる。そして、亀頭をぱくりと口に咥えた。 「……っ…。」 頭を前後に動かしながら、カリを舌で刺激してやれば、上から息を飲む声が聞こえてくる。ちら、と上目遣いで見ると顔を紅潮させた優士が俺を見下ろしていて。歳下なのに、高校生なのに…。その表情から“雄”の気配を感じ取ってしまって。支配されているような感覚にゾクリと背中が震えた。 俺は目を閉じて、フェラチオに専念する。唾液を含ませながら歯を立てないように。そして裏筋は舌で撫で上げるように。前後する度に徐々に唇は根元の茂みの方まで近付いていく…。何度か繰り返す内にそこに到達すれば、もう全てが俺の口の中に収まってしまった証拠。此処まで来たら苦しさを我慢して、喉奥を締めてあげる。反動で込み上げてくる嘔吐感に自動的に何度も喉奥がカリをギュッギュ、と締め上げて。 「環さん…!!ごめんなさい…!!」 「…ゔ、……ぉえ゛……ッ!」 頭の後ろを優士に掴まれて、フェラチオはイラマチオへと変わった。ジュブジュブと激しい音が脳内いっぱいに響き渡る。自分のペースで呼吸が出来ないこれは、少し苦手だけれど。それでも、俺を求めてくれている事が嬉しくて。優士の為なら、これだけの道具になってもいいとさえ思った。 あの時、捨てるはずの命だったんだ。もうこれからは優士の為だけの俺だよ…。 「イクっ!」 切羽詰まった優士の声が聞こえたと同時に、少し乱暴に頭を引き寄せられて。口の中でビクンと暴れたペニスから、大量の精液が喉奥に発せられた。 暫く突っ込まれたまま、今だに食道にかけられる精液の感覚。少しずつ出る度に優士は俺の頭を抑え込んでくる。 顔が茂みに押し付けられているから、呼吸が出来ない。段々と意識が朦朧としそうになって、 「環さんッ!!ごめ、なさっ、僕…ッ!」 「げほっ……はッ……は、…」 少し小さくなったペニスが抜かれた事により、一気に空気が流れ込んでくる。優士は顔を真っ青にしながら、俺の背中を撫で続けた。

ともだちにシェアしよう!