12 / 18

第二章 名前 5 R18

「けほっ…はぁ、……っ、」 「すみませんっ…、僕、とまらなくて…!」 そう言って優士は、嘔吐感により反射的に出ていた涙を拭ってくれる。慌てるその顔は、やはり高校生らしくあどけなさがあって。先程の“雄”の匂いは完全に消え失せていた。けれど、 「本当にごめんなさい…。」 「謝りすぎだよ。」 「違っ…、環さんに苦しい思いさせてしまったのに、僕…。」 もじもじする様子を見て、はっと気付く。彼のソレはまだはっきりと主張していたのだ。 優士は、俺を乱暴に扱ってしまった焦燥感とそれでもなお興奮してしまっている自分に戸惑っているのだ。…なんて愛らしいんだろう。 「大丈夫…、心配しないで…。」 早く慰めてあげたくて、俺は彼を誘う。彼の両手を引き寄せて、俺の体に沿わせる。俺よりもでかくて少し血管の浮いた手が、両胸の突起物を掠めていく。そして、更に下へと誘導して…。 「ほら、俺ももうこんななの。」 「…っ。」 ゆるりと勃った自分のモノに優士の視線が向けられる。 「…引いた?」 「いえ…。」 今度は顔を真っ赤にして、「抱きたい…。」そう言われたら、もう我慢できる筈もない。 「うん…。きて…?」 俺の言葉を合図に、再びベッドに押し倒される。ゆっくりと切っ先が蕾を押し開いていって。全部埋まると優士は俺に覆い被さる様に倒れ込んできた。 「…ナカ、あつ…。」 「ぁ…っ、ゆうし…。」 「…環さん、痛くない?平気?僕、ちゃ、ちゃんと出来てる…?」 切羽詰まった声。ナカでビクビクと動くペニス。性欲真っ盛りの高校生の初めてのセックス。余裕なんて無いだろうにちゃんと俺の事を気遣ってくれる優士に心が擽られた。 俺は優士の首に腕を巻きつけて、さっきしてくれたみたいに今度は俺が優士の頭を撫でてあげる。 「…ん、ゆうしの好きに動いて…。」 「ぁっ、あっ、ぁ、ん……!」 「ごめんなさい…、たまきさ…とまらないっ…。」 必死に腰を振る優士。無垢な五歳下の青年の初めてを貰う背徳感。俺はなんていけない大人なんだろう…。そう思いながらも、 「環さんっ、集中して下さい…っ。」 「ひっ、…ぁぁっ!ぁん…っ!ぁ…!」 逃げられない程に強く両手をベッドに押さえつけられ、ナカを攻め立てられる状況に、やはり俺は支配されている方だと思い知らされる。 だめだ…。この若さ溢れる少し強引な感じ…。癖になりそう。 「たまきさん…っ、いく、イクっ!」 優士の動きが速くなりそして力強く奥へ奥へと腰を打ち付けられる。最奥の壁に何度も当て掘りされて、俺の叫声もどんどんと大きくなっていって…。 「あぁぁっんあぁぁーっ。」 一際大きな叫声と共に、俺の体は弓なりに仰け反ってガクガクと震える。 「……っ!」 ナカの激しい痙攣に優士のペニスも限界を迎え、そして、抜く事が出来ないままに絶頂を迎えたのであった。

ともだちにシェアしよう!