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第二章 名前 6 R18

凄まじい初めての絶頂に動けずに荒い呼吸を整える優士。微かにナカで動く緩やかな刺激も俺は快楽として拾ってしまって「ぁっぁぁっ…」と喘ぎ声が漏れてしまう。 「たまきさん…苦しかったですよね、今抜きますから、」 「……んっ、」 俺のおでこにキスを落とした優士は、ゆっくりと自身の根本を持って、俺のナカから引き抜く。快感に耐える為に、少し眉間に皺を寄せて目を瞑る様は、男らしくて格好良い。ナイトテーブルに置かれたティッシュを手繰り寄せるその横顔のラインから、首筋にある喉仏、引き締まった身体、腕から手にかけて浮かぶ血管。歳下と言えど自分より男らしい優士に俺は知らず知らずのうちに目が釘付けになっていた。 「…環さん?大丈夫?」 「…ぁっ、うん。」 「もしかして、痛かったです…?」 「ううん、凄く良かったよ…。」 そうやって微笑んだら、優士も安心したとふわりと笑って。 「お風呂入りましょうか。」 「…ん、」 差し出された手を取る。よいしょ、と優士は俺を横抱きにして浴室まで運んでくれたのだった。 2人で身体を洗い合って、今は湯船に向かい合って浸かっている。高級ホテルのジャグジーみたいな立派な浴槽は2人入っても余裕が出来るくらいの大きさだ。ブクブクと出てくる泡をジッと見つめていたら、くすりと笑う声が聞こえた。 「僕、今日あの場所に行って本当に良かったです。」 手が伸びてきて、それは俺の顎に添えられた。そのまま視線が絡み合う。 「こんなに、綺麗な人に出会えた。あの時、あのタイミングですれ違わなかったら、あなたが生きていなかったって考えるだけで凄く怖い。もうあんな事しないで下さい。」 それは優士もだよ、そう冗談めいて返そうとして、やめた。微かに優士の手が震えていたから。だから、俺はちゃんと生きているって事を伝えたくて顔に添えられていた優士の手を自分の左胸に持っていく。 「俺も優士と出会えてよかった。もう死のうだなんて思わない。この命は優士の為のものだよ。優士が望む限り俺は生き続けるから。」 「約束、ですよ。」 「うん…、不安にさせてごめんね。」 そうして俺たちは互いに吸い寄せられる様に誓いのキスをしたのだった。

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