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第3話*

 そんなわけで、今伊織は行きずりの男とベッドの上にいる。 「……ふふ、すごいね。伊織くん、とてもよく私に馴染んでいる。華奢なのにやるね」 「はっ……あ、フレインさん、あんた思ったより……んんっ!」  太い楔がまた体内で膨張し、伊織は苦しげな呻き声を上げた。  このフレインとかいう男性、王子様っぽい見た目にそぐわずシンボルはなかなか立派である。  上品な服の上からはわからなかったが、脱いだらかなりしっかりした身体をしていて、意外と胸板も厚かった。  腕にもしっかり筋肉がついているので、一度組み敷かれてしまったらまるで抵抗できない。 (ま、抵抗する気はないけどさ……)  伊織はフレインの背中に腕を回し、なるべく身体の力を抜いてみせた。そして軽く首を持ち上げ、彼の頬をぺろりと舐めてやった。 「おや。もしかして誘ってる?」 「フレインさん、まだ本気出してないでしょ……。ヤるなら思いっきりヤっちゃっていいよ」 「ふふ、私を挑発するのか。これはおもしろい」  フレインはニヤリと口角を上げると、おもむろに腰を引いていった。そして伊織を背中から抱え上げ、部屋の壁に押しつけてくる。  フレインと壁の間に挟まれ、伊織はほとんど動けなくなってしまった。 「せっかくだからいろいろ試させて欲しいな。今夜はとことん愉しもう」 「あっ、フレインさ……あああっ!」  後ろから一気に貫かれ、伊織は喉を反らして喘いだ。ぴっちり腰を密着させられ、ゆさゆさ揺すぶられると、硬いものがいいところに当たる。 「はう、あっ……大き……んっ」 「いい? 伊織くんの中、すごいとろけてるよ」 「っ、ああっ!」  ゴリッと奥を抉られ、強すぎる快感にめまいがした。壁の間に挟まれている中心からは透明な粘液があふれ、伊織の股間をとろとろに濡らしている。 「っ……!」  イきそう……と眉根を寄せた途端、後ろからフレインの手が伸びてきた。若い陰茎を掴まれ、ゆるゆると上下に扱かれてしまう。
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